チェコ/ラタン(籐) フルーツトレイ
こちらは主にラタン(籐)をつかって作られたトレイです。
生まれはウクライナ、現在はチェコに在住され、かごや小物などの編組品を製作されるローマンさんが作られたものです。
やなぎの枝が用いられることが多いなかで、こちらは籐をメインの素材としています。
籐のほかにも、やなぎや竹、天然の皮革などを用いて細工されるローマンさんの作品は、他にはない斬新さと、それでいて懐かしさのようなものをあわせ持ち、オリジナリティに溢れています。
こちらでは、籐を使って作られた平たいかご、フルーツトレイをご紹介します。
丈夫さと美しさを兼ね備えたこちらのかごも
世代を越えて長く寄り添っていける一品となることと思います。
–ローマンさんのかご作り–
チェコ北西部、ドイツとの境に位置するウースチー州の都市テプリツェで
かご作りをされているローマンさん。
ウクライナのドニエプル川ほとりにある街、ヘルソンで生まれ育ち、
子どものころには、フリースタイルレスリングに熱中する一方で、
刺繍やマクラメ織り、スカーフやセーター作りなどの手芸にも夢中になっていたそうです。
手作りに惹かれる中で、身近で手に入る自然素材にも注目し、
最初は水辺に生えるシダレヤナギの小枝を使って
リボン(おそらくネクタイのようなもの)を編んだのがきっかけとなり、
独学で創作を始められました。
シダレヤナギは細く長い枝が特徴ですが、
もろくて壊れやすい性質を持つため編むには良い素材とは言えず、
そのことが却って素材の質について教えてくれることにもなったとのこと。
そのシダレヤナギでさえも身近で入手できるのはごくわずかだったため、
最初のうちは、作業スペースの狭さも相まって、面白い結果を出すために
「小さくて」「精巧で」「手間のかかるもの」を作ることに専念されていました。
かご作りにはたくさんのテクニックや方向性があり、
自分が確立した手法であれば、形や目的に合わせて無限に作ることができる。
残念ながら時間は限られているが、頭の中では1,000ものアイデアが
優先順位をめぐって争っているとのこと。
そのお話からは、作ること、編むことを存分に楽しまれているのが伝わります。
個性的であり、より面白く、実用的で長く使える製品を作ることを
さまざま考えられているローマンさん。
やなぎ、籐、竹、コルク材、天然皮革や
いろいろな種類の木の組み合わせで作られる作品は、
ユニークで独創的、精緻な作りで、いずれも美しい逸品です。
こちらは主にラタン(籐)をつかって作られたトレイです。
生まれはウクライナ、現在はチェコに在住され、かごや小物などの編組品を製作されるローマンさんが作られたものです。
やなぎの枝が用いられることが多いなかで、こちらは籐をメインの素材としています。
籐のほかにも、やなぎや竹、天然の皮革などを用いて細工されるローマンさんの作品は、他にはない斬新さと、それでいて懐かしさのようなものをあわせ持ち、オリジナリティに溢れています。
こちらでは、籐を使って作られた平たいかご、フルーツトレイをご紹介します。
かご側面は、皮を剥いた籐をつかっています。 縦骨に横ひごを前後交互に編んでいます。 縁の部分は、芯材として合板を使用し、その上からテープ状にした籐を隙間なく巻いて仕上げています。 縁巻きの籐は、巻いた上から「塗り仕上げ」をしています。 日本や中国の竹工芸では、作品の上から塗装して膜で覆うことで製品を保護し、また美観を与えるために、古くから塗装の技法が使われていました。 ローマンさんはその日本や中国の技法からインスピレーションを得て、「ヴィンテージ感」を出すためにこのように再現されたとのこと。 側面には、縁を両手で持てるよう、2箇所の隙間が開いています。 こちらはトレイを逆さにしたところです。底の縁は皮付きの籐を使い、三つ編みステッチが施されています。 縁、胴、底の縁と、いずれも籐を用いていますが、塗装や外皮の有無で風合いが異なり、独特のアンサンブルを生み出しています。 底面はコルク材が敷かれています。 かごの内寸は約直径32cm、高さ5cmほど。 みかんなどの柑橘類、バナナなどを置いてフルーツトレイとして。 お茶や料理を持ち運ぶお盆としても良さそうです。 お店などのディスプレイにも。
丈夫さと美しさを兼ね備えたこちらのかごも
世代を越えて長く寄り添っていける一品となることと思います。
–ローマンさんのかご作り–
チェコ北西部、ドイツとの境に位置するウースチー州の都市テプリツェで
かご作りをされているローマンさん。
ウクライナのドニエプル川ほとりにある街、ヘルソンで生まれ育ち、
子どものころには、フリースタイルレスリングに熱中する一方で、
刺繍やマクラメ織り、スカーフやセーター作りなどの手芸にも夢中になっていたそうです。
手作りに惹かれる中で、身近で手に入る自然素材にも注目し、
最初は水辺に生えるシダレヤナギの小枝を使って
リボン(おそらくネクタイのようなもの)を編んだのがきっかけとなり、
独学で創作を始められました。
シダレヤナギは細く長い枝が特徴ですが、
もろくて壊れやすい性質を持つため編むには良い素材とは言えず、
そのことが却って素材の質について教えてくれることにもなったとのこと。
そのシダレヤナギでさえも身近で入手できるのはごくわずかだったため、
最初のうちは、作業スペースの狭さも相まって、面白い結果を出すために
「小さくて」「精巧で」「手間のかかるもの」を作ることに専念されていました。
かご作りにはたくさんのテクニックや方向性があり、
自分が確立した手法であれば、形や目的に合わせて無限に作ることができる。
残念ながら時間は限られているが、頭の中では1,000ものアイデアが
優先順位をめぐって争っているとのこと。
そのお話からは、作ること、編むことを存分に楽しまれているのが伝わります。
個性的であり、より面白く、実用的で長く使える製品を作ることを
さまざま考えられているローマンさん。
やなぎ、籐、竹、コルク材、天然皮革や
いろいろな種類の木の組み合わせで作られる作品は、
ユニークで独創的、精緻な作りで、いずれも美しい逸品です。
こちらは主にラタン(籐)をつかって作られたトレイです。
生まれはウクライナ、現在はチェコに在住され、かごや小物などの編組品を製作されるローマンさんが作られたものです。
やなぎの枝が用いられることが多いなかで、こちらは籐をメインの素材としています。
籐のほかにも、やなぎや竹、天然の皮革などを用いて細工されるローマンさんの作品は、他にはない斬新さと、それでいて懐かしさのようなものをあわせ持ち、オリジナリティに溢れています。
こちらでは、籐を使って作られた平たいかご、フルーツトレイをご紹介します。
かご側面は、皮を剥いた籐をつかっています。 縦骨に横ひごを前後交互に編んでいます。 縁の部分は、芯材として合板を使用し、その上からテープ状にした籐を隙間なく巻いて仕上げています。 縁巻きの籐は、巻いた上から「塗り仕上げ」をしています。 日本や中国の竹工芸では、作品の上から塗装して膜で覆うことで製品を保護し、また美観を与えるために、古くから塗装の技法が使われていました。 ローマンさんはその日本や中国の技法からインスピレーションを得て、「ヴィンテージ感」を出すためにこのように再現されたとのこと。 側面には、縁を両手で持てるよう、2箇所の隙間が開いています。 こちらはトレイを逆さにしたところです。底の縁は皮付きの籐を使い、三つ編みステッチが施されています。 縁、胴、底の縁と、いずれも籐を用いていますが、塗装や外皮の有無で風合いが異なり、独特のアンサンブルを生み出しています。 底面はコルク材が敷かれています。 かごの内寸は約直径32cm、高さ5cmほど。 みかんなどの柑橘類、バナナなどを置いてフルーツトレイとして。 お茶や料理を持ち運ぶお盆としても良さそうです。 お店などのディスプレイにも。
丈夫さと美しさを兼ね備えたこちらのかごも
世代を越えて長く寄り添っていける一品となることと思います。
–ローマンさんのかご作り–
チェコ北西部、ドイツとの境に位置するウースチー州の都市テプリツェで
かご作りをされているローマンさん。
ウクライナのドニエプル川ほとりにある街、ヘルソンで生まれ育ち、
子どものころには、フリースタイルレスリングに熱中する一方で、
刺繍やマクラメ織り、スカーフやセーター作りなどの手芸にも夢中になっていたそうです。
手作りに惹かれる中で、身近で手に入る自然素材にも注目し、
最初は水辺に生えるシダレヤナギの小枝を使って
リボン(おそらくネクタイのようなもの)を編んだのがきっかけとなり、
独学で創作を始められました。
シダレヤナギは細く長い枝が特徴ですが、
もろくて壊れやすい性質を持つため編むには良い素材とは言えず、
そのことが却って素材の質について教えてくれることにもなったとのこと。
そのシダレヤナギでさえも身近で入手できるのはごくわずかだったため、
最初のうちは、作業スペースの狭さも相まって、面白い結果を出すために
「小さくて」「精巧で」「手間のかかるもの」を作ることに専念されていました。
かご作りにはたくさんのテクニックや方向性があり、
自分が確立した手法であれば、形や目的に合わせて無限に作ることができる。
残念ながら時間は限られているが、頭の中では1,000ものアイデアが
優先順位をめぐって争っているとのこと。
そのお話からは、作ること、編むことを存分に楽しまれているのが伝わります。
個性的であり、より面白く、実用的で長く使える製品を作ることを
さまざま考えられているローマンさん。
やなぎ、籐、竹、コルク材、天然皮革や
いろいろな種類の木の組み合わせで作られる作品は、
ユニークで独創的、精緻な作りで、いずれも美しい逸品です。