330301 岡山県/いぐさ 手提げ(いかご)丸手 小・中・大 3サイズ
岡山県倉敷市には、いぐさを縒(よ)った「い縄(いなわ)」を使ってかごを製作している、一軒のお店があります。もともと倉敷地域ではよく作られていた「いかご(い縄の手提げ)」ですが、今では、製作されているのはこちらの一軒のみとなっています。
おばあ様から仕事を継いだこの方は、若くから「いかご」の製作に携わり、既存の製法や仕上げを踏まえながらも、それにとらわれすぎず、自由な感性で作品を作られています。製作された作品は、どちらも性別を問わず、どの世代からも好まれ、楽しんでもらえるような工夫がなされています。
いかごはもともと「闇かご(闇市に行くときのかご)」と呼ばれており、
昭和20年~40年頃にかけて、普段の買い物かごとして使われていたそうです。
このいかご、他のかごとは少し作り方が違いますので、簡単にご説明します。
まず、この代々大切に使われてきた木製の織り機を使います。
こちらの織り機に、何十本もの「い縄(=いぐさの縄)」をたて糸として、セットしていきます。
材料が切れるまで編んでいき、織り機から外して、
今度はひとつひとつ手作業で、生地状になったたものの両端をかがり、
持ち手を付けてかごの形に仕上げます。
そんな工程を経て作られた、小・中・大の3サイズのいかごです。
サイズが違うのみで、編み方や持ち手はどちらも同じ作りです。
かご全体はあの木製の織り機で編まれた生地状のものから作られています。
編み目は、織り機を使っているため、草をよったものを編んでいるとは思えないほど、端正な仕上がりです。
基本のいかごの編み目は、かごの上部と下部は横を2本ずつ、中心部は1本ずつという仕様です。写真真ん中あたりで、よこ糸の本数が変わっています。
縁部分は、手作業で力を込めながら仕上げていきます。
一度ではなく、さらに縛りを重ねる二段階で留めています。
上から見ると、縁が2重になっているのがわかります。
側面は1枚の生地状のものを半分に畳み、合わせ目のひと目ひと目に「い縄」を通して、結んでいます。
持ち手とかごの接続部分は4本の「い縄」できっちりと留められています。
草のような柔らかい素材はこの「縛る」という技術を使えるのが良さでもあります。
こちらの小・中・大、すべてのサイズで「丸手」と呼ばれる、い縄を芯材に、そのまわりをぐるぐる巻いていくという持ち手の仕様になっています。
底はよこ糸を3本ずつにして、丈夫な作りにしています。
内側の底を見てみると、かごのマチ(=奥行)を作るときにできる三角形の痕跡があります。マチの幅が大きければ大きいほど、三角形は大きくなります。
こちらのベーシックなタイプは、そこまでマチが広くはありませんが、
柔らかい素材で、入れたものに応じて膨らませたり、ペタッとさせることもできます。
3サイズを順にご紹介します。
まずは小サイズです。いかごの中では最小サイズです。
コンパクトな作りで、ちょっとした買い物やお散歩のおともにも良さそうです。
こちらは中サイズです。
財布やポーチ、鍵、携帯電話を入れて、持ち歩くにもちょうどよい大きさです。
女性や、小さめの方であれば、肩にもかけられます。
こちらは大サイズです。
持ち手も少し長めの作りで、肩にかけて使うのも良さそうです。
いかごは畳と同じように、いぐさ特有のいい香りがあり、
新鮮さと懐かしさを同時に届けてくれます。
さわやかな色味とシンプルできっちりとした編み目、
眺めているだけで、爽やかな気分になります。
老若男女問わず、お求めくださる方の多い「いかご」。
男性でも女性でもあまり服装を選ばずに使えます。
さっぱりとしたTシャツ、ジーンズ、サンダルというようなラフなスタイルにもよく合います。
かごバッグというと、女性が持つものというイメージがまだまだありますが、
こちらのかごは性別を越えて、ひとつのかごを一緒に使うこともできます。
作りたてのものは張りがありますが、お使いになっていくうちによりしなやかに、
いぐさのグリーンも徐々に経年変化で茶色へと移り変わっていきます。
その時々の雰囲気をぜひお楽しみください。
お好みのサイズをお選びくださいませ。
–倉敷のいかご作り–
「いかご」は畳の材料としてもつかわれるイグサ(草)から作られます。
数本のイグサをひねってからみあわせ、一本の縄状にしたものを藺縄(いなわ)といい、
いかごはその藺縄を専用の織り機で織って、手編みで仕上げるという方法で製作されます。
イグサは湿地などに生える植物で、
とくに湿度が高くなる雨の日はイグサの状態がよいため、いかごの製作がしやすいとのこと。
反対に、乾燥した場所ではイグサはプチっと切れやすくなり作業ができないため、
つねに天気の様子を見ながらの製作になるそうです。
湿度の高い日本の気候に適したかごといえます。
岡山県倉敷市には、いぐさを縒(よ)った「い縄(いなわ)」を使ってかごを製作している、一軒のお店があります。もともと倉敷地域ではよく作られていた「いかご(い縄の手提げ)」ですが、今では、製作されているのはこちらの一軒のみとなっています。
おばあ様から仕事を継いだこの方は、若くから「いかご」の製作に携わり、既存の製法や仕上げを踏まえながらも、それにとらわれすぎず、自由な感性で作品を作られています。製作された作品は、どちらも性別を問わず、どの世代からも好まれ、楽しんでもらえるような工夫がなされています。
いかごはもともと「闇かご(闇市に行くときのかご)」と呼ばれており、
昭和20年~40年頃にかけて、普段の買い物かごとして使われていたそうです。
このいかご、他のかごとは少し作り方が違いますので、簡単にご説明します。
まず、この代々大切に使われてきた木製の織り機を使います。
こちらの織り機に、何十本もの「い縄(=いぐさの縄)」をたて糸として、セットしていきます。
そして、足元にあるペダルを踏み、上下のたて糸をガタンとひっくり返すことで編み目を形成していく仕組みです。
材料が切れるまで編んでいき、織り機から外して、
今度はひとつひとつ手作業で、生地状になったたものの両端をかがり、
持ち手を付けてかごの形に仕上げます。
そんな工程を経て作られた、小・中・大の3サイズのいかごです。
一度ではなく、さらに縛りを重ねる二段階で留めています。
こちらのベーシックなタイプは、そこまでマチが広くはありませんが、
柔らかい素材で、入れたものに応じて膨らませたり、ペタッとさせることもできます。
3サイズを順にご紹介します。
いかごは畳と同じように、いぐさ特有のいい香りがあり、
新鮮さと懐かしさを同時に届けてくれます。
さわやかな色味とシンプルできっちりとした編み目、
眺めているだけで、爽やかな気分になります。
老若男女問わず、お求めくださる方の多い「いかご」。
男性でも女性でもあまり服装を選ばずに使えます。
さっぱりとしたTシャツ、ジーンズ、サンダルというようなラフなスタイルにもよく合います。
かごバッグというと、女性が持つものというイメージがまだまだありますが、
こちらのかごは性別を越えて、ひとつのかごを一緒に使うこともできます。
作りたてのものは張りがありますが、お使いになっていくうちによりしなやかに、
いぐさのグリーンも徐々に経年変化で茶色へと移り変わっていきます。
その時々の雰囲気をぜひお楽しみください。
お好みのサイズをお選びくださいませ。
–倉敷のいかご作り–
「いかご」は畳の材料としてもつかわれるイグサ(草)から作られます。
数本のイグサをひねってからみあわせ、一本の縄状にしたものを藺縄(いなわ)といい、
いかごはその藺縄を専用の織り機で織って、手編みで仕上げるという方法で製作されます。
イグサは湿地などに生える植物で、
とくに湿度が高くなる雨の日はイグサの状態がよいため、いかごの製作がしやすいとのこと。
反対に、乾燥した場所ではイグサはプチっと切れやすくなり作業ができないため、
つねに天気の様子を見ながらの製作になるそうです。
湿度の高い日本の気候に適したかごといえます。
岡山県倉敷市には、いぐさを縒(よ)った「い縄(いなわ)」を使ってかごを製作している、一軒のお店があります。もともと倉敷地域ではよく作られていた「いかご(い縄の手提げ)」ですが、今では、製作されているのはこちらの一軒のみとなっています。
おばあ様から仕事を継いだこの方は、若くから「いかご」の製作に携わり、既存の製法や仕上げを踏まえながらも、それにとらわれすぎず、自由な感性で作品を作られています。製作された作品は、どちらも性別を問わず、どの世代からも好まれ、楽しんでもらえるような工夫がなされています。
いかごはもともと「闇かご(闇市に行くときのかご)」と呼ばれており、
昭和20年~40年頃にかけて、普段の買い物かごとして使われていたそうです。
このいかご、他のかごとは少し作り方が違いますので、簡単にご説明します。
まず、この代々大切に使われてきた木製の織り機を使います。
こちらの織り機に、何十本もの「い縄(=いぐさの縄)」をたて糸として、セットしていきます。
大サイズで55本ほどをセットします。たて糸を設置するだけでもかなりの時間がかかります。このたて糸は交互に上へ走るもの、下へ走るものの2組に分けられます。
そして「杼(ひ)」というよこ糸を編む道具を横の端から端に飛ばします。
そして、足元にあるペダルを踏み、上下のたて糸をガタンとひっくり返すことで編み目を形成していく仕組みです。
杼を飛ばした後に、左手で持っている筬(おさ)でタンタンと叩きながら、編み目を整えます。この作業を繰り返していきます。
こうした、いわゆる機織りの要領で編み進めていくと、かごになる前の平たい編み目ができます。この編み目を長く作っていき、かごの原型を作ります。
材料が切れるまで編んでいき、織り機から外して、
今度はひとつひとつ手作業で、生地状になったたものの両端をかがり、
持ち手を付けてかごの形に仕上げます。
そんな工程を経て作られた、小・中・大の3サイズのいかごです。
サイズが違うのみで、編み方や持ち手はどちらも同じ作りです。
かご全体はあの木製の織り機で編まれた生地状のものから作られています。
編み目は、織り機を使っているため、草をよったものを編んでいるとは思えないほど、端正な仕上がりです。
基本のいかごの編み目は、かごの上部と下部は横を2本ずつ、中心部は1本ずつという仕様です。写真真ん中あたりで、よこ糸の本数が変わっています。
縁部分は、手作業で力を込めながら仕上げていきます。
一度ではなく、さらに縛りを重ねる二段階で留めています。
上から見ると、縁が2重になっているのがわかります。
側面は1枚の生地状のものを半分に畳み、合わせ目のひと目ひと目に「い縄」を通して、結んでいます。
持ち手とかごの接続部分は4本の「い縄」できっちりと留められています。
草のような柔らかい素材はこの「縛る」という技術を使えるのが良さでもあります。
こちらの小・中・大、すべてのサイズで「丸手」と呼ばれる、い縄を芯材に、そのまわりをぐるぐる巻いていくという持ち手の仕様になっています。
底はよこ糸を3本ずつにして、丈夫な作りにしています。
内側の底を見てみると、かごのマチ(=奥行)を作るときにできる三角形の痕跡があります。マチの幅が大きければ大きいほど、三角形は大きくなります。
こちらのベーシックなタイプは、そこまでマチが広くはありませんが、
柔らかい素材で、入れたものに応じて膨らませたり、ペタッとさせることもできます。
3サイズを順にご紹介します。
まずは小サイズです。いかごの中では最小サイズです。
コンパクトな作りで、ちょっとした買い物やお散歩のおともにも良さそうです。
こちらは中サイズです。
財布やポーチ、鍵、携帯電話を入れて、持ち歩くにもちょうどよい大きさです。
女性や、小さめの方であれば、肩にもかけられます。
こちらは大サイズです。
持ち手も少し長めの作りで、肩にかけて使うのも良さそうです。
いかごは畳と同じように、いぐさ特有のいい香りがあり、
新鮮さと懐かしさを同時に届けてくれます。
さわやかな色味とシンプルできっちりとした編み目、
眺めているだけで、爽やかな気分になります。
老若男女問わず、お求めくださる方の多い「いかご」。
男性でも女性でもあまり服装を選ばずに使えます。
さっぱりとしたTシャツ、ジーンズ、サンダルというようなラフなスタイルにもよく合います。
かごバッグというと、女性が持つものというイメージがまだまだありますが、
こちらのかごは性別を越えて、ひとつのかごを一緒に使うこともできます。
作りたてのものは張りがありますが、お使いになっていくうちによりしなやかに、
いぐさのグリーンも徐々に経年変化で茶色へと移り変わっていきます。
その時々の雰囲気をぜひお楽しみください。
お好みのサイズをお選びくださいませ。
–倉敷のいかご作り–
「いかご」は畳の材料としてもつかわれるイグサ(草)から作られます。
数本のイグサをひねってからみあわせ、一本の縄状にしたものを藺縄(いなわ)といい、
いかごはその藺縄を専用の織り機で織って、手編みで仕上げるという方法で製作されます。
イグサは湿地などに生える植物で、
とくに湿度が高くなる雨の日はイグサの状態がよいため、いかごの製作がしやすいとのこと。
反対に、乾燥した場所ではイグサはプチっと切れやすくなり作業ができないため、
つねに天気の様子を見ながらの製作になるそうです。
湿度の高い日本の気候に適したかごといえます。