山梨県/スズ竹 中ざる・大ざる・特大ざる・特々大ざる 4サイズ
こちらは富士山の二合目あたりのスズ竹を使った、深さのある大きなざるです。
元々、これら大きなざるは養蚕業における繭(まゆ)を入れておくざるだったそうです。
そのため、一番大きなざるは二升ざると呼ばれ、まゆが二升分入ることを目安としていたようです。
繭をいれるざるとしての役割は時代とともに変わり、
現在では山梨県内の酒屋さんなどで、米あげざるとしての需要も続いています。
そんなご家庭の台所で使うものよりも大きいサイズのざるを4種類、ご紹介します。
どのサイズも「小ざる」と呼ばれる、家庭用サイズのものと基本的な作りは同じです。
それでは、4サイズを順にご紹介します。
こちらのページでは一番小さい中サイズです。産地では「中ざる」とも呼ばれています。このページにおいては小さいですが、しっかりとした大きさがあります。直径は28cm程度で、深さが15cm程です。底の直径は約20cmです。 お米ですと、一升程度入れて洗ったり、水切りするのがちょうどよいと言われています。この中サイズでしたら、一般のご家庭のシンクにも何とか入りそうです。 次は、大サイズです。産地では3番目に大きいざるです。産地では六手ざるという名前でも呼ばれています。
直径は32cm程度で、深さが15cm程です。底の直径は約24cmです。 お米ですと二升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。
大人数料理の仕込みでの野菜を洗ったり、
台所や厨房まわりでは大活躍してくれる大ざるです。 続いてこちらは特大サイズです。産地で大きい方から2番目のサイズです。
直径37cm程で、深さ17cm程です。底の直径は25cm程度です。 お米ですと三升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。 最後が特々大サイズです。産地で作る一番大きなサイズです。
直径は43cm程度で、深さが22cm程です。底の直径は約28cmです。 お米ですと五升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。
底を支える力竹が特々大ざるは3本通っています。
これら4サイズは入れ子になります。
このような大きなサイズをサイズ違いで作ってくださることは、今の時代では貴重になっています。
米とぎざるとして使われるときには、下にざるより少し大きいボウルなどを敷いて、
お米の入ったざるを入れて、水を流しながら、ぐるぐると内側で回すだけで、
編み目やお米同士がぶつかり糠が落ちます。
ボールの水を数回変えて、同じ動作を繰り返すだけです。ざるの側面にこすりつけたりする必要はありません。
ざるを作るときに、山梨県のスズ竹の材料は他の地域に比べて短いこともあり、
ぐるぐるまわすヘゴはどんどんと継ぎ足していきます。
この職人さんの場合、反時計まわりに手をまわしたほうが、
継ぎ足した時に少し飛び出る竹が指に当たりにくいです。
とはいえ、右の写真のように少し飛び出してしまうことがどうしてもありますので、
米とぎなどで中に手を入れる場合などはくれぐれもお気をつけください。
山梨県のスズ竹で作られる大ざる各種、どれも立派な作りです。
中サイズ・大サイズ・特大サイズ・特々大サイズの4サイズの中から、
お好みのサイズをお選びくださいませ。
<山梨県富士山麓のスズ竹細工>
およそ400年前の江戸時代初期から続く、山梨県のスズ竹細工。
富士山の二合目付近に自生するスズ竹は、細くしなやかでざるを作るのに適していました。
他の地域での竹細工は大概、秋から冬にかけて材料を取りますが、
こちらのスズ竹は一年中材料を採取することが可能です。
そのため、いつも美しい色味とよい香りが漂います。
ざるを編む材料のことを産地では「ヘゴ」と呼びます。
直径1cmにも満たない細いスズ竹を4つ割りや6つ割りにして、表皮に近い部分だけを削り出し、編むためのヘゴを作ります。
そのヘゴを鉄の板に開けた穴に通しながら、幅をそろえて編んでいきます。
そうして作られるざるは、独特の爽やかな色味と美しい編み模様で人々を魅了し続けています。
全盛期に比べたら、生産量は激減しているものの、現在も後継者育成にも力を入れ、グループで活動をされています。
こちらは富士山の二合目あたりのスズ竹を使った、深さのある大きなざるです。
元々、これら大きなざるは養蚕業における繭(まゆ)を入れておくざるだったそうです。
そのため、一番大きなざるは二升ざると呼ばれ、まゆが二升分入ることを目安としていたようです。
繭をいれるざるとしての役割は時代とともに変わり、
現在では山梨県内の酒屋さんなどで、米あげざるとしての需要も続いています。
そんなご家庭の台所で使うものよりも大きいサイズのざるを4種類、ご紹介します。
どのサイズも「小ざる」と呼ばれる、家庭用サイズのものと基本的な作りは同じです。
底の中心から作っていきます。
中心から放射状に伸びた縦骨に、巻きつけるように編んでいきます。2本ずつの縦骨に横にまわすヘゴを規則的に編み重ねています。
この写真は外側から見ています。外側に繊維のある肉部分を、ざるの内側につるつるの表皮が来るように編んでいます。縁は芯にもスズ竹をぐるりと回し、
そこに縁巻き用の柔らかい竹を使って巻きます。
この巻くための柔らかい新竹のことを産地では「ノロッコ」と呼んでいます。巻縁仕上げ(まきぶちしあげ)と呼ばれる手法です。
この方法ですと、真竹細工の縁の仕上げでよく用いられる籐(とう)や、
針金や銅線などの他の材に頼らずに竹だけで完結できます。ざるにこの深さがあることで、平たいざるとは違った、
「洗う」「とぐ」「水切り」「湯切り」などの機能がざるに加わり、使う画面が変わってきます。そして、その深いタイプのざるに特徴的なのは、この写真ですと、
両サイドにある底から縁にかかっている補強の力竹(ちからだけ)です。途中の編み目にも刺しながら、ざるを支えています。 この補強の力竹は長くざるを使っていく上では、大切な役割を果たします。
ざるは水を含んだお米など、重いものを繰り返し入れて使っていると、
だんだんと、ざるの底に近い側面の編み目が離れていくことがあります。
それをこの力竹があることによって、防いでいます。特大ざるまでは、写真左のような底に十字に力竹を入れています。
一番大きな特々大ざるになると、写真右のように3本入るようになります。
それでは、4サイズを順にご紹介します。
こちらのページでは一番小さい中サイズです。産地では「中ざる」とも呼ばれています。このページにおいては小さいですが、しっかりとした大きさがあります。直径は28cm程度で、深さが15cm程です。底の直径は約20cmです。 お米ですと、一升程度入れて洗ったり、水切りするのがちょうどよいと言われています。この中サイズでしたら、一般のご家庭のシンクにも何とか入りそうです。 次は、大サイズです。産地では3番目に大きいざるです。産地では六手ざるという名前でも呼ばれています。
直径は32cm程度で、深さが15cm程です。底の直径は約24cmです。お米ですと二升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。
大人数料理の仕込みでの野菜を洗ったり、
台所や厨房まわりでは大活躍してくれる大ざるです。続いてこちらは特大サイズです。産地で大きい方から2番目のサイズです。
直径37cm程で、深さ17cm程です。底の直径は25cm程度です。お米ですと三升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。 最後が特々大サイズです。産地で作る一番大きなサイズです。
直径は43cm程度で、深さが22cm程です。底の直径は約28cmです。お米ですと五升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。
底を支える力竹が特々大ざるは3本通っています。
これら4サイズは入れ子になります。
このような大きなサイズをサイズ違いで作ってくださることは、今の時代では貴重になっています。
米とぎざるとして使われるときには、下にざるより少し大きいボウルなどを敷いて、
お米の入ったざるを入れて、水を流しながら、ぐるぐると内側で回すだけで、
編み目やお米同士がぶつかり糠が落ちます。
ボールの水を数回変えて、同じ動作を繰り返すだけです。ざるの側面にこすりつけたりする必要はありません。
ざるを作るときに、山梨県のスズ竹の材料は他の地域に比べて短いこともあり、
ぐるぐるまわすヘゴはどんどんと継ぎ足していきます。
この職人さんの場合、反時計まわりに手をまわしたほうが、
継ぎ足した時に少し飛び出る竹が指に当たりにくいです。
とはいえ、右の写真のように少し飛び出してしまうことがどうしてもありますので、
米とぎなどで中に手を入れる場合などはくれぐれもお気をつけください。
山梨県のスズ竹で作られる大ざる各種、どれも立派な作りです。
中サイズ・大サイズ・特大サイズ・特々大サイズの4サイズの中から、
お好みのサイズをお選びくださいませ。
<山梨県富士山麓のスズ竹細工>
およそ400年前の江戸時代初期から続く、山梨県のスズ竹細工。
富士山の二合目付近に自生するスズ竹は、細くしなやかでざるを作るのに適していました。
他の地域での竹細工は大概、秋から冬にかけて材料を取りますが、
こちらのスズ竹は一年中材料を採取することが可能です。
そのため、いつも美しい色味とよい香りが漂います。
ざるを編む材料のことを産地では「ヘゴ」と呼びます。
直径1cmにも満たない細いスズ竹を4つ割りや6つ割りにして、表皮に近い部分だけを削り出し、編むためのヘゴを作ります。
そのヘゴを鉄の板に開けた穴に通しながら、幅をそろえて編んでいきます。
そうして作られるざるは、独特の爽やかな色味と美しい編み模様で人々を魅了し続けています。
全盛期に比べたら、生産量は激減しているものの、現在も後継者育成にも力を入れ、グループで活動をされています。
こちらは富士山の二合目あたりのスズ竹を使った、深さのある大きなざるです。
元々、これら大きなざるは養蚕業における繭(まゆ)を入れておくざるだったそうです。
そのため、一番大きなざるは二升ざると呼ばれ、まゆが二升分入ることを目安としていたようです。
繭をいれるざるとしての役割は時代とともに変わり、
現在では山梨県内の酒屋さんなどで、米あげざるとしての需要も続いています。
そんなご家庭の台所で使うものよりも大きいサイズのざるを4種類、ご紹介します。
どのサイズも「小ざる」と呼ばれる、家庭用サイズのものと基本的な作りは同じです。
底の中心から作っていきます。
中心から放射状に伸びた縦骨に、巻きつけるように編んでいきます。 2本ずつの縦骨に横にまわすヘゴを規則的に編み重ねています。
この写真は外側から見ています。外側に繊維のある肉部分を、ざるの内側につるつるの表皮が来るように編んでいます。 縁は芯にもスズ竹をぐるりと回し、
そこに縁巻き用の柔らかい竹を使って巻きます。
この巻くための柔らかい新竹のことを産地では「ノロッコ」と呼んでいます。 巻縁仕上げ(まきぶちしあげ)と呼ばれる手法です。
この方法ですと、真竹細工の縁の仕上げでよく用いられる籐(とう)や、
針金や銅線などの他の材に頼らずに竹だけで完結できます。 ざるにこの深さがあることで、平たいざるとは違った、
「洗う」「とぐ」「水切り」「湯切り」などの機能がざるに加わり、使う画面が変わってきます。 そして、その深いタイプのざるに特徴的なのは、この写真ですと、
両サイドにある底から縁にかかっている補強の力竹(ちからだけ)です。 途中の編み目にも刺しながら、ざるを支えています。 この補強の力竹は長くざるを使っていく上では、大切な役割を果たします。
ざるは水を含んだお米など、重いものを繰り返し入れて使っていると、
だんだんと、ざるの底に近い側面の編み目が離れていくことがあります。
それをこの力竹があることによって、防いでいます。 特大ざるまでは、写真左のような底に十字に力竹を入れています。
一番大きな特々大ざるになると、写真右のように3本入るようになります。
それでは、4サイズを順にご紹介します。
こちらのページでは一番小さい中サイズです。産地では「中ざる」とも呼ばれています。このページにおいては小さいですが、しっかりとした大きさがあります。直径は28cm程度で、深さが15cm程です。底の直径は約20cmです。 お米ですと、一升程度入れて洗ったり、水切りするのがちょうどよいと言われています。この中サイズでしたら、一般のご家庭のシンクにも何とか入りそうです。 次は、大サイズです。産地では3番目に大きいざるです。産地では六手ざるという名前でも呼ばれています。
直径は32cm程度で、深さが15cm程です。底の直径は約24cmです。 お米ですと二升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。
大人数料理の仕込みでの野菜を洗ったり、
台所や厨房まわりでは大活躍してくれる大ざるです。 続いてこちらは特大サイズです。産地で大きい方から2番目のサイズです。
直径37cm程で、深さ17cm程です。底の直径は25cm程度です。 お米ですと三升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。 最後が特々大サイズです。産地で作る一番大きなサイズです。
直径は43cm程度で、深さが22cm程です。底の直径は約28cmです。 お米ですと五升程度入れて洗うのがちょうどよいと言われています。
底を支える力竹が特々大ざるは3本通っています。
これら4サイズは入れ子になります。
このような大きなサイズをサイズ違いで作ってくださることは、今の時代では貴重になっています。
米とぎざるとして使われるときには、下にざるより少し大きいボウルなどを敷いて、
お米の入ったざるを入れて、水を流しながら、ぐるぐると内側で回すだけで、
編み目やお米同士がぶつかり糠が落ちます。
ボールの水を数回変えて、同じ動作を繰り返すだけです。ざるの側面にこすりつけたりする必要はありません。
ざるを作るときに、山梨県のスズ竹の材料は他の地域に比べて短いこともあり、
ぐるぐるまわすヘゴはどんどんと継ぎ足していきます。
この職人さんの場合、反時計まわりに手をまわしたほうが、
継ぎ足した時に少し飛び出る竹が指に当たりにくいです。
とはいえ、右の写真のように少し飛び出してしまうことがどうしてもありますので、
米とぎなどで中に手を入れる場合などはくれぐれもお気をつけください。
山梨県のスズ竹で作られる大ざる各種、どれも立派な作りです。
中サイズ・大サイズ・特大サイズ・特々大サイズの4サイズの中から、
お好みのサイズをお選びくださいませ。
<山梨県富士山麓のスズ竹細工>
およそ400年前の江戸時代初期から続く、山梨県のスズ竹細工。
富士山の二合目付近に自生するスズ竹は、細くしなやかでざるを作るのに適していました。
他の地域での竹細工は大概、秋から冬にかけて材料を取りますが、
こちらのスズ竹は一年中材料を採取することが可能です。
そのため、いつも美しい色味とよい香りが漂います。
ざるを編む材料のことを産地では「ヘゴ」と呼びます。
直径1cmにも満たない細いスズ竹を4つ割りや6つ割りにして、表皮に近い部分だけを削り出し、編むためのヘゴを作ります。
そのヘゴを鉄の板に開けた穴に通しながら、幅をそろえて編んでいきます。
そうして作られるざるは、独特の爽やかな色味と美しい編み模様で人々を魅了し続けています。
全盛期に比べたら、生産量は激減しているものの、現在も後継者育成にも力を入れ、グループで活動をされています。