710801 岐阜県/ひのき 中華せいろ 21cm・24cm
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こちらは蒸し料理をするのに、使い勝手のいい「中華せいろ」。
お手持ちの鍋とセットでつかう調理道具です。
「中華」式のせいろですが、生産は日本で、国産のひのき材がつかわれ、岐阜で製作されています。
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おもに岐阜・東濃地方(“裏木曽”ともよばれる)の良質なひのきがつかわれています。「裏木曽ひのき」は、自然林の日本三代美林のひとつで、「木曽ひのき」の一種。
材料はしなやかで、適度に油を含み、白いところは白く、赤みはうっすらとしたピンク色。艶があり、節がなく、香りが高いのが特徴です。
裏木曽ひのきが足りないときには、長野「木曽ひのき」や奈良「吉野ひのき」という、いずれも質の良い素材を仕入れて加工されることもあるとのこと。
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せいろには、丸太のひのきから柱を切り出したあとの「側板」がつかわれます。
木の皮をのこした切りっぱなしの側板を、皮をけずって厚みをそろえ、
長さをそろえてせいろ用の製材にします。
せいろは「曲げ物」とも言われます。
曲げ物とは、ひのきなどのうすい板を円形にまげて接ぎ目をとめた容器ですが、
こちらのせいろは、その板に厚みがあるため、まさに「曲げる」のに力がいるとのこと。
その曲げられたうすい板を張りあわせて厚みをつくり、
熱で圧力をくわえて、せいろの枠を形作っていきます。
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とても丈夫な仕上がりの中華せいろ。
こちらのページでは、「21cm」と「24cm」の2サイズ、
そして「ミ(身)」と「フタ(蓋)」の2タイプをご紹介します。
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「ミ」と「フタ」は別売となります。初めてのかたは、「ミ」と「フタ」をそれぞれカートにお入れください。
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フタをひとつ、ミを二つまたは三つお求めになり、重ねておつかいになるのもおすすめです。
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ミとフタのどちらにも、側面に「フタ」か「ミ」、サイズ名、そして商標である「木曽駒印」というブルーの印章が入っています。
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この商標は、ひのき製の中華せいろは日本で作られているというサインでもあるそうです。(せいろにつかわれる木材には杉などいくつかの種類があります。)
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せいろの枠は、うすいひのき板を曲げ、張りかさねて仕上げられています。自然素材をつかった手仕事のため、せいろの丸は正円ではなく、おなじサイズのミとフタでもすこしの直径の誤差があります。
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そのため、重ねたときにミとフタの直径がぴったりと合わないことがありますが、しっかりとフタがかぶっているので、ご使用には問題ありません。ミとフタは「はめる」のではなく、縁同士をかさねて「のせる」仕様です。
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こちらのように、ミの底は、竹の「すのこ状」になっていて、せいろ本体から外れないように固定されています。すきまから蒸気がたっぷりと上がってきます。
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竹と、裏面にある力竹(ちからだけ)がステンレス線で留められています。ステンレスはさびにくく、これを使うことで何年もたえうる丈夫な仕上がりになります。
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時おり、竹に擦(す)れたような跡がついていることがありますが、製作の工程で付くことがあり、不良品ではありません。予めご了承ください。
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また、せいろにも縁のところや、
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側面に、小さな傷が付いていることがあります。こちらもご了承ください。
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ミ、フタとも、4か所にこのようなステンレス製の留め金があります。
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内側にもステンレス製ステッチャーがしっかりと留められています。
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せいろの枠はとても厚いつくりで、鍋のお湯から取り込まれた蒸気の熱をのがしません。
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フタの枠もひのき製。こちらもしっかりとした厚みがあります。
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フタの真ん中は、竹を編み組んだものがつかわれています。竹は国産ではなく、中国製です。
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フタの編み目は蒸気を通します。鍋のなかの沸騰したお湯からあがった蒸気はミの中をとおり、このフタの編み目をとおってさらに上へとのぼっていきます。
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フタには、籐(とう)製の取っ手がついています。蒸気で熱をもったせいろはかなり熱くなりますが、籐はあまり熱を伝えないので、持つのに適しているといえます。
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とはいえ、蒸し立ては竹の編み目から蒸気が上がってきて、思いのほか熱いです。
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取っ手をつかむときにも、このようにフタを開けるときも布巾やミトンをお使いになるといいかとおもいます。
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それでは、サイズごとにご紹介します。
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こちらは21cmのミです。キッチンに複数のせいろがあるときには、この印があると見分けやすく、役立ちます。
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上から見たところです。小さめの肉まんが4つほど入る大きさです。1〜2人分の食材を調理できます。
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こちらは21cmのフタです。こちらにも印章が入っています。
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おつかいになるうちに、ひのきの色味も、竹も、飴色にちかい色へと移り変わってきます。
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こちらは直径20cmの両手鍋に、直径24cmの蒸し板をのせ、その上に21cmの中華せいろをのせたところです。
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パンを温めるのにも。まずはたっぷりのお水を鍋に入れて、沸騰させます。その間にせいろをぬらして、食材をセット。
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蒸気がしっかり上がっているのを確認してから、蒸し板とせいろをのせます。せいろはミ、フタともご使用のまえに、よくぬらしてください。とくに、ミの底部分は10〜15分ほど水にひたして、木にしっかり水を含ませてからつかいます。
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コンロの火にかけるときは、火力が鍋底の外径を超えないようお気をつけください。せいろに直火があたり、焦げて黒くなることもあります。(黒くなっても、ご使用には問題ありません。)
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また、使っていくうちに、せいろの枠に、写真のような亀裂が入ります。これも木の性質によるもので、使いつづけても問題ありません。ごく自然なことと捉えていただければと思います。
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パンの温めであれば、2-3分ほどで、できあがります。
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すこしかたくなったパンも、蒸すだけでふっくら、しっとりもちもちの食感がたのしめます。
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つづいて、こちらは24cmのミです。
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小さめの肉まんが6つほど入る大きさです。こちらひとつで2〜3人分の食材を調理できます。
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24cmのフタです。
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こちらにもしっかりとした取っ手がついています。
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中華せいろはミが浅く、すのこ状の竹底や竹蓋が蒸気をよく通すため、はやく全体に熱がまわります。そのため、「フタ1段」+「ミ3段」までをつかって、いちどに複数の食材を調理できます。
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写真は、「フタ1段」+「ミ2段」をつかっているところです。沸騰させたお湯のはいった両手鍋(直径27cm)のうえに「蒸し板(直径27cm)」をおいて、その上に24cmの中華せいろをのせています。
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せいろの下段には、ぬらした「さらし」を敷いて、鮭と水菜、しめじをのせました。こうしてさらしやクッキングシートを敷くと、せいろによごれがつきにくく、さらしやシートごと食材を取りだせて便利です。
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上段にはスライスした蓮根とかぼちゃを。こちらはそのまま食材をのせています。そのままのせても大丈夫ですし、レタスやキャベツなどを敷いたり、磁器など耐熱皿をおいてそこに食材をのせるのも良いかとおもいます。
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お湯が沸騰し、よく蒸気があがってから蒸し板とせいろをのせて10分ほど蒸します。蒸しているあいだは一定の火加減をたもつと、食材に均一に熱が入って、ムラなく蒸せます。また、フタはなるべく開けないようにするのもポイントです。
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蒸したてあつあつを、そのまま食卓へと運べるのも、せいろの良いところ。蒸し板ごとテーブルへ運び、その下に大きめの平皿をおいています。
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かぼちゃ、蓮根、しめじ、水菜に鮭。
しょうゆと、レモンをすこしかけるだけでも、美味しくいただけました。
塩とオリーブオイルにちょっとつけて、というのも。
それぞれの素材がしっかり味わえて、その温かさが身体にしみます。
ブロッコリー、パプリカ、玉ねぎ、じゃが芋、さつま芋、きのこ…
なんでも野菜を蒸すだけで。
バターを足したり、野菜のうえにお肉や魚をのせて蒸すと、
しっかりとした一品が出来あがります。
蒸す時間や食材にもともとふくまれる水分量、
またはぬらした蒸し布をつかうなどの工夫でも仕上がりの食感がかわるため、
いろいろ試されてみるのも良いかとおもいます。
茹でたり揚げたりするのとちがって、あまり高温になりすぎず、栄養をうしなわないのも、
野菜や魚介など、食材の旨味をのがすことなく楽しめるのも、嬉しいところです。
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たとえば、しっかりと蒸された焼売や肉まんは、
皮がじゅうぶんな水分をふくんで、ほどよくもっちりとします。
ふわふわというよりは、やはりもちっとした食感です。
フタの編み目から湯気がぬけていくので、せいろ内に水分がのこって
食材がびちゃっとなることもなく、ほどよい加減で蒸すことができます。
焼売や小籠包、肉まんも、蒸し立てホカホカは、
電子レンジをつかったときとは全くちがい、その温かさ、美味しさ、食感、どれも格別!です。
冷めても美味しいのも、またせいろ調理の特徴です。
熱と水分だけで、食材のもつ旨味や食感や美味しさを引きだすことができる、
シンプルですが、奥のふかい「中華せいろ」。
あたたかい料理が嬉しい冬の季節はもちろん、
何段かかさねて、いちどに蒸せるせいろは、
いそがしい日々のなかの、優秀な調理道具として年中活躍してくれることとおもいます。
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せいろのご使用後は、あまり時間をおかずにたわしで水洗いをして、よごれをきれいに取りのぞいてください。
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フタもおなじようによく洗います。水を切ってから、布巾で乾拭きをしたら、風通しのよい日陰(キッチン窓のそばや換気扇の近くなどでも)でよく乾かします。
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しっかり乾いたら、風通しの良いところ(オープンラックの棚など)においておくか、
しばらくおつかいにならないときには、紙につつむか紙袋にいれて保管するようにしてください。
こちらの中華せいろはひのき製ですので、お届けしたときにはしっかりと良い香りがします。
さいしょのうちは、調理した食材にもその香りがうつることがありますが、
何度かつかううちに、だんだんとその香りはうすれてきて、気にならなくなります。
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こちらは3年ほど使用したせいろです。しっかりと良い色にかわってきています。
お手持ちの鍋で、内側に段差のないものをつかうときは、
いっしょに蒸し板(*蒸し板のページはこちら)をおつかいになることをおすすめします。
フライパンや鍋の外径と、せいろの外径がちょうど重なり、
置いたときに安定しているようであればそのままつかえますが、
そのときに鍋からはみ出していると、せいろの底面が焦げやすくなり、危険です。
また、せいろをかぶせるようにつかう場合はできるだけ深めの寸胴鍋をご用意ください。
また、鍋の内側にせいろがちょうどはまるような場合でも、蒸したあとに
せいろの木枠が膨張して抜けなくなることがありますので、お気をつけください。
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また、ミとフタは別売りになっており、どちらかだけでは蒸すことができません。
せいろをお持ちでない方は、かならずミとフタをセットでお買い求めください。
ミの数はご希望に合わせて、増やしてくださいませ。
せいろを使ってみたいけれど、キッチンのスペースがそれほど取れない、
初めてで、どれを選んでいいかわからないという方には
21cmのミとフタから始められることをおすすめします。
どうぞ、たのしい“蒸しもの”生活を!
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こちらは蒸し料理をするのに、使い勝手のいい「中華せいろ」。
お手持ちの鍋とセットでつかう調理道具です。
「中華」式のせいろですが、生産は日本で、国産のひのき材がつかわれ、岐阜で製作されています。
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おもに岐阜・東濃地方(“裏木曽”ともよばれる)の良質なひのきがつかわれています。「裏木曽ひのき」は、自然林の日本三代美林のひとつで、「木曽ひのき」の一種。
材料はしなやかで、適度に油を含み、白いところは白く、赤みはうっすらとしたピンク色。艶があり、節がなく、香りが高いのが特徴です。
裏木曽ひのきが足りないときには、長野「木曽ひのき」や奈良「吉野ひのき」という、いずれも質の良い素材を仕入れて加工されることもあるとのこと。
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せいろには、丸太のひのきから柱を切り出したあとの「側板」がつかわれます。
木の皮をのこした切りっぱなしの側板を、皮をけずって厚みをそろえ、
長さをそろえてせいろ用の製材にします。
せいろは「曲げ物」とも言われます。
曲げ物とは、ひのきなどのうすい板を円形にまげて接ぎ目をとめた容器ですが、
こちらのせいろは、その板に厚みがあるため、まさに「曲げる」のに力がいるとのこと。
その曲げられたうすい板を張りあわせて厚みをつくり、
熱で圧力をくわえて、せいろの枠を形作っていきます。
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とても丈夫な仕上がりの中華せいろ。
こちらのページでは、「21cm」と「24cm」の2サイズ、
そして「ミ(身)」と「フタ(蓋)」の2タイプをご紹介します。
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それでは、サイズごとにご紹介します。
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かぼちゃ、蓮根、しめじ、水菜に鮭。
しょうゆと、レモンをすこしかけるだけでも、美味しくいただけました。
塩とオリーブオイルにちょっとつけて、というのも。
それぞれの素材がしっかり味わえて、その温かさが身体にしみます。
ブロッコリー、パプリカ、玉ねぎ、じゃが芋、さつま芋、きのこ…
なんでも野菜を蒸すだけで。
バターを足したり、野菜のうえにお肉や魚をのせて蒸すと、
しっかりとした一品が出来あがります。
蒸す時間や食材にもともとふくまれる水分量、
またはぬらした蒸し布をつかうなどの工夫でも仕上がりの食感がかわるため、
いろいろ試されてみるのも良いかとおもいます。
茹でたり揚げたりするのとちがって、あまり高温になりすぎず、栄養をうしなわないのも、
野菜や魚介など、食材の旨味をのがすことなく楽しめるのも、嬉しいところです。
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たとえば、しっかりと蒸された焼売や肉まんは、
皮がじゅうぶんな水分をふくんで、ほどよくもっちりとします。
ふわふわというよりは、やはりもちっとした食感です。
フタの編み目から湯気がぬけていくので、せいろ内に水分がのこって
食材がびちゃっとなることもなく、ほどよい加減で蒸すことができます。
焼売や小籠包、肉まんも、蒸し立てホカホカは、
電子レンジをつかったときとは全くちがい、その温かさ、美味しさ、食感、どれも格別!です。
冷めても美味しいのも、またせいろ調理の特徴です。
熱と水分だけで、食材のもつ旨味や食感や美味しさを引きだすことができる、
シンプルですが、奥のふかい「中華せいろ」。
あたたかい料理が嬉しい冬の季節はもちろん、
何段かかさねて、いちどに蒸せるせいろは、
いそがしい日々のなかの、優秀な調理道具として年中活躍してくれることとおもいます。
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しっかり乾いたら、風通しの良いところ(オープンラックの棚など)においておくか、
しばらくおつかいにならないときには、紙につつむか紙袋にいれて保管するようにしてください。
こちらの中華せいろはひのき製ですので、お届けしたときにはしっかりと良い香りがします。
さいしょのうちは、調理した食材にもその香りがうつることがありますが、
何度かつかううちに、だんだんとその香りはうすれてきて、気にならなくなります。
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こちらは3年ほど使用したせいろです。しっかりと良い色にかわってきています。
お手持ちの鍋で、内側に段差のないものをつかうときは、
いっしょに蒸し板(*蒸し板のページはこちら)をおつかいになることをおすすめします。
フライパンや鍋の外径と、せいろの外径がちょうど重なり、
置いたときに安定しているようであればそのままつかえますが、
そのときに鍋からはみ出していると、せいろの底面が焦げやすくなり、危険です。
また、せいろをかぶせるようにつかう場合はできるだけ深めの寸胴鍋をご用意ください。
また、鍋の内側にせいろがちょうどはまるような場合でも、蒸したあとに
せいろの木枠が膨張して抜けなくなることがありますので、お気をつけください。
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また、ミとフタは別売りになっており、どちらかだけでは蒸すことができません。
せいろをお持ちでない方は、かならずミとフタをセットでお買い求めください。
ミの数はご希望に合わせて、増やしてくださいませ。
せいろを使ってみたいけれど、キッチンのスペースがそれほど取れない、
初めてで、どれを選んでいいかわからないという方には
21cmのミとフタから始められることをおすすめします。
どうぞ、たのしい“蒸しもの”生活を!
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*「富山県/アルミ 蒸し板 18cm・20cm・24cm・27cm・30cm・33cm 6サイズ」はこちら
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こちらは蒸し料理をするのに、使い勝手のいい「中華せいろ」。
お手持ちの鍋とセットでつかう調理道具です。
「中華」式のせいろですが、生産は日本で、国産のひのき材がつかわれ、岐阜で製作されています。
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おもに岐阜・東濃地方(“裏木曽”ともよばれる)の良質なひのきがつかわれています。「裏木曽ひのき」は、自然林の日本三代美林のひとつで、「木曽ひのき」の一種。
材料はしなやかで、適度に油を含み、白いところは白く、赤みはうっすらとしたピンク色。艶があり、節がなく、香りが高いのが特徴です。
裏木曽ひのきが足りないときには、長野「木曽ひのき」や奈良「吉野ひのき」という、いずれも質の良い素材を仕入れて加工されることもあるとのこと。
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せいろには、丸太のひのきから柱を切り出したあとの「側板」がつかわれます。
木の皮をのこした切りっぱなしの側板を、皮をけずって厚みをそろえ、
長さをそろえてせいろ用の製材にします。
せいろは「曲げ物」とも言われます。
曲げ物とは、ひのきなどのうすい板を円形にまげて接ぎ目をとめた容器ですが、
こちらのせいろは、その板に厚みがあるため、まさに「曲げる」のに力がいるとのこと。
その曲げられたうすい板を張りあわせて厚みをつくり、
熱で圧力をくわえて、せいろの枠を形作っていきます。
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とても丈夫な仕上がりの中華せいろ。
こちらのページでは、「21cm」と「24cm」の2サイズ、
そして「ミ(身)」と「フタ(蓋)」の2タイプをご紹介します。
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「ミ」と「フタ」は別売となります。初めてのかたは、「ミ」と「フタ」をそれぞれカートにお入れください。
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フタをひとつ、ミを二つまたは三つお求めになり、重ねておつかいになるのもおすすめです。
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ミとフタのどちらにも、側面に「フタ」か「ミ」、サイズ名、そして商標である「木曽駒印」というブルーの印章が入っています。
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この商標は、ひのき製の中華せいろは日本で作られているというサインでもあるそうです。(せいろにつかわれる木材には杉などいくつかの種類があります。)
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せいろの枠は、うすいひのき板を曲げ、張りかさねて仕上げられています。自然素材をつかった手仕事のため、せいろの丸は正円ではなく、おなじサイズのミとフタでもすこしの直径の誤差があります。
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そのため、重ねたときにミとフタの直径がぴったりと合わないことがありますが、しっかりとフタがかぶっているので、ご使用には問題ありません。ミとフタは「はめる」のではなく、縁同士をかさねて「のせる」仕様です。
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こちらのように、ミの底は、竹の「すのこ状」になっていて、せいろ本体から外れないように固定されています。すきまから蒸気がたっぷりと上がってきます。
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竹と、裏面にある力竹(ちからだけ)がステンレス線で留められています。ステンレスはさびにくく、これを使うことで何年もたえうる丈夫な仕上がりになります。
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時おり、竹に擦(す)れたような跡がついていることがありますが、製作の工程で付くことがあり、不良品ではありません。予めご了承ください。
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また、せいろにも縁のところや、
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側面に、小さな傷が付いていることがあります。こちらもご了承ください。
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ミ、フタとも、4か所にこのようなステンレス製の留め金があります。
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内側にもステンレス製ステッチャーがしっかりと留められています。
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せいろの枠はとても厚いつくりで、鍋のお湯から取り込まれた蒸気の熱をのがしません。
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フタの枠もひのき製。こちらもしっかりとした厚みがあります。
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フタの真ん中は、竹を編み組んだものがつかわれています。竹は国産ではなく、中国製です。
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フタの編み目は蒸気を通します。鍋のなかの沸騰したお湯からあがった蒸気はミの中をとおり、このフタの編み目をとおってさらに上へとのぼっていきます。
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フタには、籐(とう)製の取っ手がついています。蒸気で熱をもったせいろはかなり熱くなりますが、籐はあまり熱を伝えないので、持つのに適しているといえます。
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とはいえ、蒸し立ては竹の編み目から蒸気が上がってきて、思いのほか熱いです。
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取っ手をつかむときにも、このようにフタを開けるときも布巾やミトンをお使いになるといいかとおもいます。
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それでは、サイズごとにご紹介します。
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こちらは21cmのミです。キッチンに複数のせいろがあるときには、この印があると見分けやすく、役立ちます。
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上から見たところです。小さめの肉まんが4つほど入る大きさです。1〜2人分の食材を調理できます。
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こちらは21cmのフタです。こちらにも印章が入っています。
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おつかいになるうちに、ひのきの色味も、竹も、飴色にちかい色へと移り変わってきます。
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こちらは直径20cmの両手鍋に、直径24cmの蒸し板をのせ、その上に21cmの中華せいろをのせたところです。
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パンを温めるのにも。まずはたっぷりのお水を鍋に入れて、沸騰させます。その間にせいろをぬらして、食材をセット。
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蒸気がしっかり上がっているのを確認してから、蒸し板とせいろをのせます。せいろはミ、フタともご使用のまえに、よくぬらしてください。とくに、ミの底部分は10〜15分ほど水にひたして、木にしっかり水を含ませてからつかいます。
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コンロの火にかけるときは、火力が鍋底の外径を超えないようお気をつけください。せいろに直火があたり、焦げて黒くなることもあります。(黒くなっても、ご使用には問題ありません。)
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また、使っていくうちに、せいろの枠に、写真のような亀裂が入ります。これも木の性質によるもので、使いつづけても問題ありません。ごく自然なことと捉えていただければと思います。
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パンの温めであれば、2-3分ほどで、できあがります。
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すこしかたくなったパンも、蒸すだけでふっくら、しっとりもちもちの食感がたのしめます。
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つづいて、こちらは24cmのミです。
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小さめの肉まんが6つほど入る大きさです。こちらひとつで2〜3人分の食材を調理できます。
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24cmのフタです。
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こちらにもしっかりとした取っ手がついています。
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中華せいろはミが浅く、すのこ状の竹底や竹蓋が蒸気をよく通すため、はやく全体に熱がまわります。そのため、「フタ1段」+「ミ3段」までをつかって、いちどに複数の食材を調理できます。
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写真は、「フタ1段」+「ミ2段」をつかっているところです。沸騰させたお湯のはいった両手鍋(直径27cm)のうえに「蒸し板(直径27cm)」をおいて、その上に24cmの中華せいろをのせています。
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せいろの下段には、ぬらした「さらし」を敷いて、鮭と水菜、しめじをのせました。こうしてさらしやクッキングシートを敷くと、せいろによごれがつきにくく、さらしやシートごと食材を取りだせて便利です。
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上段にはスライスした蓮根とかぼちゃを。こちらはそのまま食材をのせています。そのままのせても大丈夫ですし、レタスやキャベツなどを敷いたり、磁器など耐熱皿をおいてそこに食材をのせるのも良いかとおもいます。
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お湯が沸騰し、よく蒸気があがってから蒸し板とせいろをのせて10分ほど蒸します。蒸しているあいだは一定の火加減をたもつと、食材に均一に熱が入って、ムラなく蒸せます。また、フタはなるべく開けないようにするのもポイントです。
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蒸したてあつあつを、そのまま食卓へと運べるのも、せいろの良いところ。蒸し板ごとテーブルへ運び、その下に大きめの平皿をおいています。
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かぼちゃ、蓮根、しめじ、水菜に鮭。
しょうゆと、レモンをすこしかけるだけでも、美味しくいただけました。
塩とオリーブオイルにちょっとつけて、というのも。
それぞれの素材がしっかり味わえて、その温かさが身体にしみます。
ブロッコリー、パプリカ、玉ねぎ、じゃが芋、さつま芋、きのこ…
なんでも野菜を蒸すだけで。
バターを足したり、野菜のうえにお肉や魚をのせて蒸すと、
しっかりとした一品が出来あがります。
蒸す時間や食材にもともとふくまれる水分量、
またはぬらした蒸し布をつかうなどの工夫でも仕上がりの食感がかわるため、
いろいろ試されてみるのも良いかとおもいます。
茹でたり揚げたりするのとちがって、あまり高温になりすぎず、栄養をうしなわないのも、
野菜や魚介など、食材の旨味をのがすことなく楽しめるのも、嬉しいところです。
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たとえば、しっかりと蒸された焼売や肉まんは、
皮がじゅうぶんな水分をふくんで、ほどよくもっちりとします。
ふわふわというよりは、やはりもちっとした食感です。
フタの編み目から湯気がぬけていくので、せいろ内に水分がのこって
食材がびちゃっとなることもなく、ほどよい加減で蒸すことができます。
焼売や小籠包、肉まんも、蒸し立てホカホカは、
電子レンジをつかったときとは全くちがい、その温かさ、美味しさ、食感、どれも格別!です。
冷めても美味しいのも、またせいろ調理の特徴です。
熱と水分だけで、食材のもつ旨味や食感や美味しさを引きだすことができる、
シンプルですが、奥のふかい「中華せいろ」。
あたたかい料理が嬉しい冬の季節はもちろん、
何段かかさねて、いちどに蒸せるせいろは、
いそがしい日々のなかの、優秀な調理道具として年中活躍してくれることとおもいます。
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せいろのご使用後は、あまり時間をおかずにたわしで水洗いをして、よごれをきれいに取りのぞいてください。
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フタもおなじようによく洗います。水を切ってから、布巾で乾拭きをしたら、風通しのよい日陰(キッチン窓のそばや換気扇の近くなどでも)でよく乾かします。
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しっかり乾いたら、風通しの良いところ(オープンラックの棚など)においておくか、
しばらくおつかいにならないときには、紙につつむか紙袋にいれて保管するようにしてください。
こちらの中華せいろはひのき製ですので、お届けしたときにはしっかりと良い香りがします。
さいしょのうちは、調理した食材にもその香りがうつることがありますが、
何度かつかううちに、だんだんとその香りはうすれてきて、気にならなくなります。
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こちらは3年ほど使用したせいろです。しっかりと良い色にかわってきています。
お手持ちの鍋で、内側に段差のないものをつかうときは、
いっしょに蒸し板(*蒸し板のページはこちら)をおつかいになることをおすすめします。
フライパンや鍋の外径と、せいろの外径がちょうど重なり、
置いたときに安定しているようであればそのままつかえますが、
そのときに鍋からはみ出していると、せいろの底面が焦げやすくなり、危険です。
また、せいろをかぶせるようにつかう場合はできるだけ深めの寸胴鍋をご用意ください。
また、鍋の内側にせいろがちょうどはまるような場合でも、蒸したあとに
せいろの木枠が膨張して抜けなくなることがありますので、お気をつけください。
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また、ミとフタは別売りになっており、どちらかだけでは蒸すことができません。
せいろをお持ちでない方は、かならずミとフタをセットでお買い求めください。
ミの数はご希望に合わせて、増やしてくださいませ。
せいろを使ってみたいけれど、キッチンのスペースがそれほど取れない、
初めてで、どれを選んでいいかわからないという方には
21cmのミとフタから始められることをおすすめします。
どうぞ、たのしい“蒸しもの”生活を!
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