311223-1 長野県/あけび 飛び編み 手提げ
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こちらは、あけびという樹木の蔓-つる-で編まれた、手提げです。
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あけびの蔓の、表面をおおうようについている木の皮が、そのまま使われています。
自然界にあるままの、素朴で味わいのある雰囲気が魅力です。
長野ではほかに、“むきあけび”という、
この表皮をむいたグレーがかった色の蔓で編まれるかごもあります。
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こちらは、「飛び編み」とよばれ、こちらの方が作られるあけびかごの中では、めずらしいタイプの編まれ方です。
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半分に割られた太めのあけび蔓が用いられています。かごを縦に走る、骨格となるひごに対して、横に三つ編みのように編みつけられています。
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この、蔓がうねるような編み目が特徴的です。細くてやわらかいあけび蔓ならではのうねり。目が詰まった編み目で、自然がつくりだす模様をたのしむことができます。
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かごの縁です。こちらも三つ編みのような、飾り編みの仕上げになっています。縁の下にも2本のステッチが入っていて、すこし華やかな印象です。
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かごを上から見ると、縁は三重になっており、しっかりした縁巻きだとわかります。
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縁と持ち手をつなぐところは、2つのリングが鎖のように留められています。こうすることで、持ち手のところを大きく開いたり閉じたりすることができます。
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手提げで使っているうちに修理が必要になることがあるのが、この持ち手と縁の接続部ですが、このようなリングタイプは持ち手がわりと自由に動かせて、繋いでいる部分や縁にあまり負担がかからないので、長持ちするとも言われています。
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かごの持ち手はあけび蔓を芯材して、そのまわりにあけびの蔓を巻きつけています。細すぎず太すぎず、ちょうど手に握りやすい太さだとおもいます。
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持ち手は最大でこのぐらい外側にひらき、内側にもパタンとたたむように置いておくことができます。かごの内側は、半分に割られた蔓の繊維部分がみられます。
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かごの底も、目の詰まった編みです。しっかりとした底作りです。
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ひごがふんだんに使われ、みっしりと編まれていますが、蔓を半割りにしているため、かごにはそれほどの重さは感じられず、軽やかに持てそうです。
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すこしだけ頭が見えますが、A4ファイルを横向きに入れられるほどの大きさです。
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山に自生していた、そのままの自然の風合いをのこしたあけび蔓。
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その色味の自然なグラデーションや、落ち着きのある色合いは
趣きが感じられ、いくら見ていても見飽きることがなく、
おだやかでゆったりとした気分にさせてくれます。
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すっきりと、整ったかたちで、横長タイプの手提げ。
ふだんのお出かけのほかにも、お仕事の通勤バッグとして、
映画や美術館鑑賞のおともにと、さまざまなシーンで
きっと長い年月にわたり、日々寄り添ってくれることとおもいます。
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_長野北部のあけび蔓細工_
長野では、そのむかし、江戸時代のはじめごろから、
雪深い冬のあいだの副業としてかごや玩具などの暮らしの道具が作られてきました。
あけび蔓細工には、木の表皮がついた“あけび蔓(茶系)”と、
“むきあけび蔓(グレー系)”の2種類があります。
あけび蔓細工は、ほかにも青森、秋田、山形、新潟などの
東北地域でも見ることができますが、
むきあけび細工は、この地域ならではのもの。
編みはじめるまえに、温泉に一週間ほど蔓をつけ
さらに川で一か月ほど浸して発酵させ、それから表皮をむきます。
もとは、長野北部のあけび蔓細工はすべて、この「むきあけび蔓」だったとのこと。
とくに、むきあけびは編みはじめるまでに多くの手間と時間がかかりますが、
この地でしか生まれない、深い表情をもつかごには、ほかにはない魅力があります。
あけび蔓、むきあけび蔓、ともに良質な材料のみ厳選し、高い編み技術で、
多様なかたちのかごを作り続けられています。
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こちらは、あけびという樹木の蔓-つる-で編まれた、手提げです。
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あけびの蔓の、表面をおおうようについている木の皮が、そのまま使われています。
自然界にあるままの、素朴で味わいのある雰囲気が魅力です。
長野ではほかに、“むきあけび”という、
この表皮をむいたグレーがかった色の蔓で編まれるかごもあります。
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山に自生していた、そのままの自然の風合いをのこしたあけび蔓。
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その色味の自然なグラデーションや、落ち着きのある色合いは
趣きが感じられ、いくら見ていても見飽きることがなく、
おだやかでゆったりとした気分にさせてくれます。
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すっきりと、整ったかたちで、横長タイプの手提げ。
ふだんのお出かけのほかにも、お仕事の通勤バッグとして、
映画や美術館鑑賞のおともにと、さまざまなシーンで
きっと長い年月にわたり、日々寄り添ってくれることとおもいます。
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_長野北部のあけび蔓細工_
長野では、そのむかし、江戸時代のはじめごろから、
雪深い冬のあいだの副業としてかごや玩具などの暮らしの道具が作られてきました。
あけび蔓細工には、木の表皮がついた“あけび蔓(茶系)”と、
“むきあけび蔓(グレー系)”の2種類があります。
あけび蔓細工は、ほかにも青森、秋田、山形、新潟などの
東北地域でも見ることができますが、
むきあけび細工は、この地域ならではのもの。
編みはじめるまえに、温泉に一週間ほど蔓をつけ
さらに川で一か月ほど浸して発酵させ、それから表皮をむきます。
もとは、長野北部のあけび蔓細工はすべて、この「むきあけび蔓」だったとのこと。
とくに、むきあけびは編みはじめるまでに多くの手間と時間がかかりますが、
この地でしか生まれない、深い表情をもつかごには、ほかにはない魅力があります。
あけび蔓、むきあけび蔓、ともに良質な材料のみ厳選し、高い編み技術で、
多様なかたちのかごを作り続けられています。
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こちらは、あけびという樹木の蔓-つる-で編まれた、手提げです。
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あけびの蔓の、表面をおおうようについている木の皮が、そのまま使われています。
自然界にあるままの、素朴で味わいのある雰囲気が魅力です。
長野ではほかに、“むきあけび”という、
この表皮をむいたグレーがかった色の蔓で編まれるかごもあります。
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こちらは、「飛び編み」とよばれ、こちらの方が作られるあけびかごの中では、めずらしいタイプの編まれ方です。
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半分に割られた太めのあけび蔓が用いられています。かごを縦に走る、骨格となるひごに対して、横に三つ編みのように編みつけられています。
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この、蔓がうねるような編み目が特徴的です。細くてやわらかいあけび蔓ならではのうねり。目が詰まった編み目で、自然がつくりだす模様をたのしむことができます。
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かごの縁です。こちらも三つ編みのような、飾り編みの仕上げになっています。縁の下にも2本のステッチが入っていて、すこし華やかな印象です。
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かごを上から見ると、縁は三重になっており、しっかりした縁巻きだとわかります。
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縁と持ち手をつなぐところは、2つのリングが鎖のように留められています。こうすることで、持ち手のところを大きく開いたり閉じたりすることができます。
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手提げで使っているうちに修理が必要になることがあるのが、この持ち手と縁の接続部ですが、このようなリングタイプは持ち手がわりと自由に動かせて、繋いでいる部分や縁にあまり負担がかからないので、長持ちするとも言われています。
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かごの持ち手はあけび蔓を芯材して、そのまわりにあけびの蔓を巻きつけています。細すぎず太すぎず、ちょうど手に握りやすい太さだとおもいます。
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持ち手は最大でこのぐらい外側にひらき、内側にもパタンとたたむように置いておくことができます。かごの内側は、半分に割られた蔓の繊維部分がみられます。
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かごの底も、目の詰まった編みです。しっかりとした底作りです。
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ひごがふんだんに使われ、みっしりと編まれていますが、蔓を半割りにしているため、かごにはそれほどの重さは感じられず、軽やかに持てそうです。
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山に自生していた、そのままの自然の風合いをのこしたあけび蔓。
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その色味の自然なグラデーションや、落ち着きのある色合いは
趣きが感じられ、いくら見ていても見飽きることがなく、
おだやかでゆったりとした気分にさせてくれます。
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すっきりと、整ったかたちで、横長タイプの手提げ。
ふだんのお出かけのほかにも、お仕事の通勤バッグとして、
映画や美術館鑑賞のおともにと、さまざまなシーンで
きっと長い年月にわたり、日々寄り添ってくれることとおもいます。
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_長野北部のあけび蔓細工_
長野では、そのむかし、江戸時代のはじめごろから、
雪深い冬のあいだの副業としてかごや玩具などの暮らしの道具が作られてきました。
あけび蔓細工には、木の表皮がついた“あけび蔓(茶系)”と、
“むきあけび蔓(グレー系)”の2種類があります。
あけび蔓細工は、ほかにも青森、秋田、山形、新潟などの
東北地域でも見ることができますが、
むきあけび細工は、この地域ならではのもの。
編みはじめるまえに、温泉に一週間ほど蔓をつけ
さらに川で一か月ほど浸して発酵させ、それから表皮をむきます。
もとは、長野北部のあけび蔓細工はすべて、この「むきあけび蔓」だったとのこと。
とくに、むきあけびは編みはじめるまでに多くの手間と時間がかかりますが、
この地でしか生まれない、深い表情をもつかごには、ほかにはない魅力があります。
あけび蔓、むきあけび蔓、ともに良質な材料のみ厳選し、高い編み技術で、
多様なかたちのかごを作り続けられています。