110705-1 大分県/オカメザサ 椀かご 丸
大分県でも内陸に入っていくと、地域によっては雪も舞うほど寒くなることがあります。多様な自然環境に置かれている大分では、かごを編むのに適した材が多く採取でき、かご細工や竹細工が盛んに行われています。
まずは、別府を中心とした真竹を使った青竹細工、それから白竹細工が盛んです。
青竹と白竹細工に共通するのは、細工に適した太い真竹を割り、
内側の身の部分(肉)を剥ぎ、薄くしたり幅をそろえたりして、
表皮や表皮に近い部分を
竹細工の材料であるひごにしてから編むということです。
しかし、材料によっては真竹とは違う工程を経るものもあります。
こちらは、オカメザサ(阿亀笹)という細い竹を使って編まれた椀かごです。
別名ブンゴザサとも呼ばれています。
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オカメザサのかごの特徴は、何と言っても
竹を割るなどのひご作りをしていないことです。
竹細工は、竹を割り、皮の内側にある身を剥ぎ、幅をそろえたりと
編むための「ひご」を作る工程があります。
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しかし、こちらは節から出ている葉っぱを落とし、太さなどをそろえて、編み始めます。
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細い竹を割らずに編むので、かごの外側も内側も全て竹の表皮のみで仕上がり、そのため水をはじきます。
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他の椀かごをご紹介するときに、よくお客様にお伝えするのが、「竹のひご内側に水がしみ込むので、気を付けてくださいね。」ということです。
それは、ひごにした竹で作られた椀かごの場合、内側の繊維があるほうに水がしみ込み、乾かずにカビなどの黒ずみが出ることもあるためです。
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しかし、こちらはかごの内側も表皮ですから、多少の水をまとってもはじいてくれます。
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縁の部分はアーチを描くように編み組まれています。
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上の縁に使ったひごが横に通った回しひごをくぐって、底の縁になっています。
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この緩やかな曲線が、かご全体のアクセントとなっています。
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時折、竹の節から出る竹枝の痕跡が見られます。こちらもオカメザサならではです。
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底を裏返したところです。高台がついて、底が上がっているため、通気性もよい作りとなっています。
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ひごを底面から立ち上げたり、折り返したりする部分で、竹の繊維が見られることもあります。
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かごの内寸は約横幅38cm、高さ15cmほど。ひご幅を揃えたりと製材することなく、自生していたオカメザサをそのまま使用しているため、かごの個体差があり、お届けするものにより5cm前後の大きさの揺れがございます。
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手に持ったときのサイズ感です。
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3〜4人分のご飯茶碗、お皿、コップが入るほどの容量です。
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椀かごの他に、ちょっとした衣類を入れておくかごとしても良さそうです。
底面には竹の繊維が一部見られることもありますので、
かごに水分がついたまま長時間放置することは避け、
お使いになったあとは乾いた布巾で水分をよく拭き取り、
よく乾かしてから、またご使用ください。
また、デリケートな布物を入れる場合は、
引っ掛かりを防ぐために中に一枚別の布を敷かれることをお勧めします。
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笹のように細いですが、竹は竹です。
丸ごと竹を編んでいるので、もちろんがっちりとした作りです。
お風呂屋さんなどでもよく見られた編み模様に、新鮮な青み。
丸ごと竹のかご、しなやかな触り心地、ぜひお楽しみください。
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<オカメザサについて>
ササと名乗っていますが、
イネ科に属する日本特産の小型のタケのことを言います。
タケとササは生物学的には別物で、
さらに東南アジアなどに生えているものはバンブーと呼ばれ
同じようですが、タケ、ササ、バンブーと大きく3つに分けられています。
簡単な見分け方は皮が落ちるのがタケ、皮が残るのがササ。
バンブーは一か所からたくさん生える、いわゆる株立ちするのが大きな特徴です。
高さは1.2mほどと、竹の中では背の低いものなので、通称ササの名で呼ばれています。
そして、この和名の由来は戎(えびす)神社で行われる酉(とり)の市で、
オカメザサの茎に「おかめ」の面をつるしたことによるそうです。
関東から沖縄まで広い範囲で生えていますが、
自生しているものは少なく、ほとんどが栽培されたものということです。
造園などで地表を覆うためにもよく使われています。
大分県でも内陸に入っていくと、地域によっては雪も舞うほど寒くなることがあります。多様な自然環境に置かれている大分では、かごを編むのに適した材が多く採取でき、かご細工や竹細工が盛んに行われています。
まずは、別府を中心とした真竹を使った青竹細工、それから白竹細工が盛んです。
青竹と白竹細工に共通するのは、細工に適した太い真竹を割り、
内側の身の部分(肉)を剥ぎ、薄くしたり幅をそろえたりして、
表皮や表皮に近い部分を
竹細工の材料であるひごにしてから編むということです。
しかし、材料によっては真竹とは違う工程を経るものもあります。
こちらは、オカメザサ(阿亀笹)という細い竹を使って編まれた椀かごです。
別名ブンゴザサとも呼ばれています。
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オカメザサのかごの特徴は、何と言っても
竹を割るなどのひご作りをしていないことです。
竹細工は、竹を割り、皮の内側にある身を剥ぎ、幅をそろえたりと
編むための「ひご」を作る工程があります。
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それは、ひごにした竹で作られた椀かごの場合、内側の繊維があるほうに水がしみ込み、乾かずにカビなどの黒ずみが出ることもあるためです。
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底面には竹の繊維が一部見られることもありますので、
かごに水分がついたまま長時間放置することは避け、
お使いになったあとは乾いた布巾で水分をよく拭き取り、
よく乾かしてから、またご使用ください。
また、デリケートな布物を入れる場合は、
引っ掛かりを防ぐために中に一枚別の布を敷かれることをお勧めします。
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笹のように細いですが、竹は竹です。
丸ごと竹を編んでいるので、もちろんがっちりとした作りです。
お風呂屋さんなどでもよく見られた編み模様に、新鮮な青み。
丸ごと竹のかご、しなやかな触り心地、ぜひお楽しみください。
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<オカメザサについて>
ササと名乗っていますが、
イネ科に属する日本特産の小型のタケのことを言います。
タケとササは生物学的には別物で、
さらに東南アジアなどに生えているものはバンブーと呼ばれ
同じようですが、タケ、ササ、バンブーと大きく3つに分けられています。
簡単な見分け方は皮が落ちるのがタケ、皮が残るのがササ。
バンブーは一か所からたくさん生える、いわゆる株立ちするのが大きな特徴です。
高さは1.2mほどと、竹の中では背の低いものなので、通称ササの名で呼ばれています。
そして、この和名の由来は戎(えびす)神社で行われる酉(とり)の市で、
オカメザサの茎に「おかめ」の面をつるしたことによるそうです。
関東から沖縄まで広い範囲で生えていますが、
自生しているものは少なく、ほとんどが栽培されたものということです。
造園などで地表を覆うためにもよく使われています。
大分県でも内陸に入っていくと、地域によっては雪も舞うほど寒くなることがあります。多様な自然環境に置かれている大分では、かごを編むのに適した材が多く採取でき、かご細工や竹細工が盛んに行われています。
まずは、別府を中心とした真竹を使った青竹細工、それから白竹細工が盛んです。
青竹と白竹細工に共通するのは、細工に適した太い真竹を割り、
内側の身の部分(肉)を剥ぎ、薄くしたり幅をそろえたりして、
表皮や表皮に近い部分を
竹細工の材料であるひごにしてから編むということです。
しかし、材料によっては真竹とは違う工程を経るものもあります。
こちらは、オカメザサ(阿亀笹)という細い竹を使って編まれた椀かごです。
別名ブンゴザサとも呼ばれています。
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オカメザサのかごの特徴は、何と言っても
竹を割るなどのひご作りをしていないことです。
竹細工は、竹を割り、皮の内側にある身を剥ぎ、幅をそろえたりと
編むための「ひご」を作る工程があります。
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しかし、こちらは節から出ている葉っぱを落とし、太さなどをそろえて、編み始めます。
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細い竹を割らずに編むので、かごの外側も内側も全て竹の表皮のみで仕上がり、そのため水をはじきます。
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他の椀かごをご紹介するときに、よくお客様にお伝えするのが、「竹のひご内側に水がしみ込むので、気を付けてくださいね。」ということです。
それは、ひごにした竹で作られた椀かごの場合、内側の繊維があるほうに水がしみ込み、乾かずにカビなどの黒ずみが出ることもあるためです。
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しかし、こちらはかごの内側も表皮ですから、多少の水をまとってもはじいてくれます。
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縁の部分はアーチを描くように編み組まれています。
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上の縁に使ったひごが横に通った回しひごをくぐって、底の縁になっています。
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この緩やかな曲線が、かご全体のアクセントとなっています。
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時折、竹の節から出る竹枝の痕跡が見られます。こちらもオカメザサならではです。
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底を裏返したところです。高台がついて、底が上がっているため、通気性もよい作りとなっています。
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ひごを底面から立ち上げたり、折り返したりする部分で、竹の繊維が見られることもあります。
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かごの内寸は約横幅38cm、高さ15cmほど。ひご幅を揃えたりと製材することなく、自生していたオカメザサをそのまま使用しているため、かごの個体差があり、お届けするものにより5cm前後の大きさの揺れがございます。
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手に持ったときのサイズ感です。
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3〜4人分のご飯茶碗、お皿、コップが入るほどの容量です。
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椀かごの他に、ちょっとした衣類を入れておくかごとしても良さそうです。
底面には竹の繊維が一部見られることもありますので、
かごに水分がついたまま長時間放置することは避け、
お使いになったあとは乾いた布巾で水分をよく拭き取り、
よく乾かしてから、またご使用ください。
また、デリケートな布物を入れる場合は、
引っ掛かりを防ぐために中に一枚別の布を敷かれることをお勧めします。
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笹のように細いですが、竹は竹です。
丸ごと竹を編んでいるので、もちろんがっちりとした作りです。
お風呂屋さんなどでもよく見られた編み模様に、新鮮な青み。
丸ごと竹のかご、しなやかな触り心地、ぜひお楽しみください。
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<オカメザサについて>
ササと名乗っていますが、
イネ科に属する日本特産の小型のタケのことを言います。
タケとササは生物学的には別物で、
さらに東南アジアなどに生えているものはバンブーと呼ばれ
同じようですが、タケ、ササ、バンブーと大きく3つに分けられています。
簡単な見分け方は皮が落ちるのがタケ、皮が残るのがササ。
バンブーは一か所からたくさん生える、いわゆる株立ちするのが大きな特徴です。
高さは1.2mほどと、竹の中では背の低いものなので、通称ササの名で呼ばれています。
そして、この和名の由来は戎(えびす)神社で行われる酉(とり)の市で、
オカメザサの茎に「おかめ」の面をつるしたことによるそうです。
関東から沖縄まで広い範囲で生えていますが、
自生しているものは少なく、ほとんどが栽培されたものということです。
造園などで地表を覆うためにもよく使われています。