150973-1 山形県/やまぶどう 手提げ 細あじろ編み 浅
こちらは山ぶどうの木の樹皮(蔓/つる)を用いて製作された手提げです。
山形と福島のあいだに位置する吾妻山系に自生する山ぶどう。蔓性の落葉低木樹で、果実は生食するほか、ワインやジュースなどの原料としても使われます。
かごバッグには、この蔓を材料として使います。
山ぶどう蔓が採取できるのは、6月の湿気が多いほんのわずかの時期。
ぶどう蔓は古くからロープとしても活用されていたほど繊維が強靭なため、あけび蔓やまたたび蔓など、いくつかある蔓細工の中でもとくに耐久性がとても高いのが大きな特徴です。
そのため、世代をこえるほど長いあいだにわたって使いつづけることができ、また使うたびにかごに触れることでその手の脂によって艶が増し、レザーのように樹皮表面の風合いが変わっていくのも魅力のひとつです。
こちらはかごの横幅が大きく、背の低い、「浅型」のタイプ。
どこかモダンな印象を受けます。
横に広がるかごの形は、ものの出し入れがスムーズにいき、
整頓もしやすいのが嬉しいところです。
ものが取り出しやすいのはいいところですが、
その分、上から見ると中のものが見えやすいので、
お好みのハンカチやバンタナ、ストールなどで上から覆って目隠しにするのも良いかと思います。
そのときによって布地や織物のパターンを変えて、
ぶどう蔓との組み合わせをお楽しみいただくのもおすすめです。
お出かけにも、お部屋に置いて収納用のかごとしても。
仕舞い込まずに、いつも目の届くところで使い続けると、
時が経つにつれ、きれいな艶がうまれ、さらに美しさを増していきます。
また、質感としてはさらっとしているので、春夏にも持ちやすく、
その深みと奥行きのある色味は秋冬の装いにもよく似合い、
一年を通して持ち歩いていただけることと思います。
つぎの世代へ渡せるほど、長く使いつづけることができます。
そのときどきのかごの移り変わりとともにお楽しみください。
–山形南部の蔓細工・樹皮細工–
東北地方の中でも南東北の西側、日本海に面する山形県。
その山形の南部は、海には接しておらず、内陸に位置しています。
山が連なり、その山間に町が形成され、
町のほとんどの面積を山が占めているような地域では、
冬になると雪も多く、農家の冬仕事として樹皮細工や蔓細工の文化が育まれてきました。
くるみに山ぶどう、あけび蔓にまたたびといった材料を加工し、
生活の道具や民芸品を作っていたこちらの地域では
貴重な技術を伝承しようと活動されている方々がいらっしゃいます。
こちらは山ぶどうの木の樹皮(蔓/つる)を用いて製作された手提げです。
山形と福島のあいだに位置する吾妻山系に自生する山ぶどう。蔓性の落葉低木樹で、果実は生食するほか、ワインやジュースなどの原料としても使われます。
かごバッグには、この蔓を材料として使います。
山ぶどう蔓が採取できるのは、6月の湿気が多いほんのわずかの時期。
ぶどう蔓は古くからロープとしても活用されていたほど繊維が強靭なため、あけび蔓やまたたび蔓など、いくつかある蔓細工の中でもとくに耐久性がとても高いのが大きな特徴です。
そのため、世代をこえるほど長いあいだにわたって使いつづけることができ、また使うたびにかごに触れることでその手の脂によって艶が増し、レザーのように樹皮表面の風合いが変わっていくのも魅力のひとつです。
こちらはかごの横幅が大きく、背の低い、「浅型」のタイプ。
どこかモダンな印象を受けます。
横に広がるかごの形は、ものの出し入れがスムーズにいき、
整頓もしやすいのが嬉しいところです。
ものが取り出しやすいのはいいところですが、
その分、上から見ると中のものが見えやすいので、
お好みのハンカチやバンタナ、ストールなどで上から覆って目隠しにするのも良いかと思います。
そのときによって布地や織物のパターンを変えて、
ぶどう蔓との組み合わせをお楽しみいただくのもおすすめです。
お出かけにも、お部屋に置いて収納用のかごとしても。
仕舞い込まずに、いつも目の届くところで使い続けると、
時が経つにつれ、きれいな艶がうまれ、さらに美しさを増していきます。
また、質感としてはさらっとしているので、春夏にも持ちやすく、
その深みと奥行きのある色味は秋冬の装いにもよく似合い、
一年を通して持ち歩いていただけることと思います。
つぎの世代へ渡せるほど、長く使いつづけることができます。
そのときどきのかごの移り変わりとともにお楽しみください。
–山形南部の蔓細工・樹皮細工–
東北地方の中でも南東北の西側、日本海に面する山形県。
その山形の南部は、海には接しておらず、内陸に位置しています。
山が連なり、その山間に町が形成され、
町のほとんどの面積を山が占めているような地域では、
冬になると雪も多く、農家の冬仕事として樹皮細工や蔓細工の文化が育まれてきました。
くるみに山ぶどう、あけび蔓にまたたびといった材料を加工し、
生活の道具や民芸品を作っていたこちらの地域では
貴重な技術を伝承しようと活動されている方々がいらっしゃいます。
こちらは山ぶどうの木の樹皮(蔓/つる)を用いて製作された手提げです。
山形と福島のあいだに位置する吾妻山系に自生する山ぶどう。蔓性の落葉低木樹で、果実は生食するほか、ワインやジュースなどの原料としても使われます。
かごバッグには、この蔓を材料として使います。
山ぶどう蔓が採取できるのは、6月の湿気が多いほんのわずかの時期。
ぶどう蔓は古くからロープとしても活用されていたほど繊維が強靭なため、あけび蔓やまたたび蔓など、いくつかある蔓細工の中でもとくに耐久性がとても高いのが大きな特徴です。
そのため、世代をこえるほど長いあいだにわたって使いつづけることができ、また使うたびにかごに触れることでその手の脂によって艶が増し、レザーのように樹皮表面の風合いが変わっていくのも魅力のひとつです。
こちらはかごの横幅が大きく、背の低い、「浅型」のタイプ。
どこかモダンな印象を受けます。
横に広がるかごの形は、ものの出し入れがスムーズにいき、
整頓もしやすいのが嬉しいところです。
ぶどう蔓のかごには幅のある太いひごを、うねりもそのままに使ったデザインのものも見られますが、こちらはそれとは異なる趣向でとても細いひごに仕立てられ、丁寧にあじろ編みを重ねて作られています。
ひごの幅や質は均等にそろっているように見えますが、それでも素材のちょっとした凹凸や色の濃淡のちがいによって、かごになんともいえない表情やあたたかみが生み出されているように感じます。
室内にいるとき、屋外で。街中で、緑の多い自然の中で。かごの置かれる環境によって、また見る角度や光が当たったときの陰影によっても、とりどりの顔を見せてくれます。
かごの縁には隙間なくぶどう蔓が巻かれています。一般的には一方向にひごを巻いていく「巻き縁」という仕上げが多く見られますが、こちらのかごは「返し巻き縁(さいしょに一方向にひごを巻いていき、つぎに反対の流れで最初のひごにかぶせるように巻いていくこと)で仕上げられています。
二重の巻き縁で、しかもさいしょの巻き縁につぎの巻き縁を編み込む仕様で、大変に手の込んだ作りです。上からかごを見ると、全体に薄い作りで華奢なイメージですが、この縁の仕上げにより、かごの強度をいっそう高めています。
かごの持ち手にもぶどう蔓がぴしっと巻かれています。持ち手は細すぎず太すぎず。手に馴染みやすいちょうどよい太さであると思います。
かごと縁の接続部もしっかりとそしてシンプルな作りで固定されています。
かごの底面裏側です。こちらもすっきりとあじろ編みで編まれています。端正な仕上がりです。
長財布、キーケース、携帯電話、小さなポーチ、ハンカチ、ミニペットボトルがちょうど収まるほどの大きさ。
一本のひごが細く薄く仕立てられているため、これだけたくさんのひごがぎっちりと編まれていても、かご自体はそんなに重量を感じません。荷物を入れても軽やかに持てそうです。
ひざにも載せられるほどの大きさですので、電車やバスなどのお出かけのおともにも。
ものが取り出しやすいのはいいところですが、
その分、上から見ると中のものが見えやすいので、
お好みのハンカチやバンタナ、ストールなどで上から覆って目隠しにするのも良いかと思います。
そのときによって布地や織物のパターンを変えて、
ぶどう蔓との組み合わせをお楽しみいただくのもおすすめです。
お出かけにも、お部屋に置いて収納用のかごとしても。
仕舞い込まずに、いつも目の届くところで使い続けると、
時が経つにつれ、きれいな艶がうまれ、さらに美しさを増していきます。
また、質感としてはさらっとしているので、春夏にも持ちやすく、
その深みと奥行きのある色味は秋冬の装いにもよく似合い、
一年を通して持ち歩いていただけることと思います。
つぎの世代へ渡せるほど、長く使いつづけることができます。
そのときどきのかごの移り変わりとともにお楽しみください。
–山形南部の蔓細工・樹皮細工–
東北地方の中でも南東北の西側、日本海に面する山形県。
その山形の南部は、海には接しておらず、内陸に位置しています。
山が連なり、その山間に町が形成され、
町のほとんどの面積を山が占めているような地域では、
冬になると雪も多く、農家の冬仕事として樹皮細工や蔓細工の文化が育まれてきました。
くるみに山ぶどう、あけび蔓にまたたびといった材料を加工し、
生活の道具や民芸品を作っていたこちらの地域では
貴重な技術を伝承しようと活動されている方々がいらっしゃいます。