450814-1 岩手県/すず竹 おにぎり入れ
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こちらはすず竹で編まれたおにぎり入れです。
伝統的な「あじろ編み」という編み方で作られたこの地域の蓋付きかご、
大きなサイズの行李(こうり)から小さなサイズの名刺入れまで、
以前は大小さまざまなサイズを編まれる方々がいらっしゃいました。
しかし、作り手の減少により、現在では作られる大きさはおおよそ限定されています。
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こちらのおにぎりかご、
すず竹細工の中でも、このように身のかごと蓋のかごをそれぞれ作り
二つを合わせるような形は、とくに高度な技術が必要とされます。
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こちらは小さめの蓋付きかごで、おにぎりが2つ入るぐらいのサイズです。
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すず竹を細いひごにして、「あじろ編み」で丹念に編まれています。
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かごの縁は芯材にかたい真竹を使い、それにすず竹をぐるぐると縦に回して、仕上げています。
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柔らかくてしなりのあるすず竹は、このような急な角度にも耐えられます。
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左が身、右が蓋のかごです。少しだけ、蓋の方が大きい作りです。
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こちらは蓋の方です。竹ひごの内側もきれいな状態で、光沢があります。
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こちらはかごの身の方です。竹ひごのつるつるとした皮を表側にして、かごの内側と外側の二重に編まれた重厚な作りになっています。
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これは裏にした状態ですが、すっぽりと蓋がこのようにしまります。
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開けるときには躊躇せず、この身と蓋のすき間に指をぐっと入れて、蓋を開けてください。しなやかなすず竹はきちんと指の力に応じてへこんでくれます。
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おにぎりをラップやホイルでくるまずに
直接かごに入れていただけます。
また、お好みや入れる具材に応じて、クッキングシートや経木などを
敷いてもよいと思います。
今回は底面と側面にクッキングシートを敷き、
小さめのおにぎり二つに、唐揚げとミニトマトを一つずつ入れてみました。
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こちらのおにぎり入れは二重編みのため、
ほかのすず竹の蓋付きかごよりも、通気性の点でより慎重な取り扱いが必要になります。
すず竹が二重になっている身のかごの方はとくに、
水に濡れると乾きにくく、湿った状態がつづくとカビが発生する場合もあります。
ですので、できれば水洗いを避け、
ご使用後は、かごがしっかり乾いたあとにたわしで汚れを払うか、
布巾を濡らしてかたくしぼり、汚れた部分を拭きとるようにするとよいかと思います。
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また、小物入れとしてお使いになったり、2つのかごを別々に使われるのもお勧めです。
すず竹はその竹表皮のつやつやとした光沢、
柔らかく弾力性に富んでいて心地よい手触り、そして丈夫さが特徴です。
またその色味が徐々にあめ色に移り変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。
使いこんであめ色に変化してもなお、水洗いすると表皮が艶を帯びるほど優秀な素材です。
長くお楽しみいただける、手馴染みのよいかごです。
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–岩手県鳥越のすず竹細工–
岩手県二戸郡一戸町にある鳥越地区。
すず竹細工の有名な産地として知られています。
鳥越地区に生息するすず竹は特に強くてしなやかといわれ、
この竹を使って1000年以上も前から丈夫で実用的なすず竹細工がなされてきました。
しかし、2015年頃から数年にわたって岩手県各地ですず竹が一斉に枯れるという現象が起こり、
材料である良質なすず竹を確保することが難しくなってしまった今、
すず竹細工がより貴重なものとなっています。
寿命を迎えると小さく黄色い花を咲かせた後に枯れてしまうそうで、120年に一回現れるという竹枯れの後、
若芽が竹細工に使用できる背丈になるまでには10年、20年とかかるとも言われています。
長年、すず竹細工に携わってきた作り手の皆さんにとっても経験のない事態。
しかし、伝統的な細工を絶やすまいと、山を丁寧に歩き、
通常の何十分の一の量しか取れないすず竹を使い、細工を続けてくださっています。
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こちらはすず竹で編まれたおにぎり入れです。
伝統的な「あじろ編み」という編み方で作られたこの地域の蓋付きかご、
大きなサイズの行李(こうり)から小さなサイズの名刺入れまで、
以前は大小さまざまなサイズを編まれる方々がいらっしゃいました。
しかし、作り手の減少により、現在では作られる大きさはおおよそ限定されています。
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こちらのおにぎりかご、
すず竹細工の中でも、このように身のかごと蓋のかごをそれぞれ作り
二つを合わせるような形は、とくに高度な技術が必要とされます。
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おにぎりをラップやホイルでくるまずに
直接かごに入れていただけます。
また、お好みや入れる具材に応じて、クッキングシートや経木などを
敷いてもよいと思います。
今回は底面と側面にクッキングシートを敷き、
小さめのおにぎり二つに、唐揚げとミニトマトを一つずつ入れてみました。
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こちらのおにぎり入れは二重編みのため、
ほかのすず竹の蓋付きかごよりも、通気性の点でより慎重な取り扱いが必要になります。
すず竹が二重になっている身のかごの方はとくに、
水に濡れると乾きにくく、湿った状態がつづくとカビが発生する場合もあります。
ですので、できれば水洗いを避け、
ご使用後は、かごがしっかり乾いたあとにたわしで汚れを払うか、
布巾を濡らしてかたくしぼり、汚れた部分を拭きとるようにするとよいかと思います。
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また、小物入れとしてお使いになったり、2つのかごを別々に使われるのもお勧めです。
すず竹はその竹表皮のつやつやとした光沢、
柔らかく弾力性に富んでいて心地よい手触り、そして丈夫さが特徴です。
またその色味が徐々にあめ色に移り変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。
使いこんであめ色に変化してもなお、水洗いすると表皮が艶を帯びるほど優秀な素材です。
長くお楽しみいただける、手馴染みのよいかごです。
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–岩手県鳥越のすず竹細工–
岩手県二戸郡一戸町にある鳥越地区。
すず竹細工の有名な産地として知られています。
鳥越地区に生息するすず竹は特に強くてしなやかといわれ、
この竹を使って1000年以上も前から丈夫で実用的なすず竹細工がなされてきました。
しかし、2015年頃から数年にわたって岩手県各地ですず竹が一斉に枯れるという現象が起こり、
材料である良質なすず竹を確保することが難しくなってしまった今、
すず竹細工がより貴重なものとなっています。
寿命を迎えると小さく黄色い花を咲かせた後に枯れてしまうそうで、120年に一回現れるという竹枯れの後、
若芽が竹細工に使用できる背丈になるまでには10年、20年とかかるとも言われています。
長年、すず竹細工に携わってきた作り手の皆さんにとっても経験のない事態。
しかし、伝統的な細工を絶やすまいと、山を丁寧に歩き、
通常の何十分の一の量しか取れないすず竹を使い、細工を続けてくださっています。
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こちらはすず竹で編まれたおにぎり入れです。
伝統的な「あじろ編み」という編み方で作られたこの地域の蓋付きかご、
大きなサイズの行李(こうり)から小さなサイズの名刺入れまで、
以前は大小さまざまなサイズを編まれる方々がいらっしゃいました。
しかし、作り手の減少により、現在では作られる大きさはおおよそ限定されています。
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こちらのおにぎりかご、
すず竹細工の中でも、このように身のかごと蓋のかごをそれぞれ作り
二つを合わせるような形は、とくに高度な技術が必要とされます。
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こちらは小さめの蓋付きかごで、おにぎりが2つ入るぐらいのサイズです。
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すず竹を細いひごにして、「あじろ編み」で丹念に編まれています。
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かごの縁は芯材にかたい真竹を使い、それにすず竹をぐるぐると縦に回して、仕上げています。
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柔らかくてしなりのあるすず竹は、このような急な角度にも耐えられます。
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左が身、右が蓋のかごです。少しだけ、蓋の方が大きい作りです。
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こちらは蓋の方です。竹ひごの内側もきれいな状態で、光沢があります。
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こちらはかごの身の方です。竹ひごのつるつるとした皮を表側にして、かごの内側と外側の二重に編まれた重厚な作りになっています。
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これは裏にした状態ですが、すっぽりと蓋がこのようにしまります。
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おにぎりをラップやホイルでくるまずに
直接かごに入れていただけます。
また、お好みや入れる具材に応じて、クッキングシートや経木などを
敷いてもよいと思います。
今回は底面と側面にクッキングシートを敷き、
小さめのおにぎり二つに、唐揚げとミニトマトを一つずつ入れてみました。
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こちらのおにぎり入れは二重編みのため、
ほかのすず竹の蓋付きかごよりも、通気性の点でより慎重な取り扱いが必要になります。
すず竹が二重になっている身のかごの方はとくに、
水に濡れると乾きにくく、湿った状態がつづくとカビが発生する場合もあります。
ですので、できれば水洗いを避け、
ご使用後は、かごがしっかり乾いたあとにたわしで汚れを払うか、
布巾を濡らしてかたくしぼり、汚れた部分を拭きとるようにするとよいかと思います。
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また、小物入れとしてお使いになったり、2つのかごを別々に使われるのもお勧めです。
すず竹はその竹表皮のつやつやとした光沢、
柔らかく弾力性に富んでいて心地よい手触り、そして丈夫さが特徴です。
またその色味が徐々にあめ色に移り変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。
使いこんであめ色に変化してもなお、水洗いすると表皮が艶を帯びるほど優秀な素材です。
長くお楽しみいただける、手馴染みのよいかごです。
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–岩手県鳥越のすず竹細工–
岩手県二戸郡一戸町にある鳥越地区。
すず竹細工の有名な産地として知られています。
鳥越地区に生息するすず竹は特に強くてしなやかといわれ、
この竹を使って1000年以上も前から丈夫で実用的なすず竹細工がなされてきました。
しかし、2015年頃から数年にわたって岩手県各地ですず竹が一斉に枯れるという現象が起こり、
材料である良質なすず竹を確保することが難しくなってしまった今、
すず竹細工がより貴重なものとなっています。
寿命を迎えると小さく黄色い花を咲かせた後に枯れてしまうそうで、120年に一回現れるという竹枯れの後、
若芽が竹細工に使用できる背丈になるまでには10年、20年とかかるとも言われています。
長年、すず竹細工に携わってきた作り手の皆さんにとっても経験のない事態。
しかし、伝統的な細工を絶やすまいと、山を丁寧に歩き、
通常の何十分の一の量しか取れないすず竹を使い、細工を続けてくださっています。