720609-1 福島県/根曲竹 六ツ目バスケット(舟形)
福島県の喜多方市雄国(おぐに)地区の根曲竹細工は、その部落ごとに作るものが異なっていました。ある部落はざる専門、またある部落はかご専門といったように。
ニッコウキスゲの大群落のある雄国沼周辺で採る根曲竹は、通称で竹と言っていますが、直径は5~8mmしかなく、寒く雪深い山など高いところに育つ笹の1種です。
江戸時代の初めのころから、この根曲竹をナタだけで加工・細工して編み上げ、
日常生活で使うざるやかごなどの道具を作っていました。
この地域での竹細工は、農作業が行えない冬の時期に副収入を得るための大切な仕事でもありました。
その根曲竹のこちらはシンプルな六ツ目編みではありながら、特徴的な形をしたバスケットです。横から見ると、舟のような形に見えることから、このようなかごには「舟形」などという名前がつけられます。
取っ手がついていることで、使える範囲が広くなりそうです。家庭菜園の収穫かごにもよさそうです。
たとえ泥や汚れがついても、シャカシャカたわしで水洗いをしていただければ、
すぐにきれいになりますから、屋外でも屋内でもお使いいただけます。
水で濡れた場合は風通しのいいところでしっかりと陰干しも忘れずにしてください。
キッチンまわりでじゃがいもや玉ねぎなどの野菜をごろごろと入れておいてもいいですし、
りんごやみかんにバナナなど、果物の盛りかごとしても入れたものを引き立ててくれそうです。
野趣を感じることができる根曲竹のバスケット、
日々の暮らしの飾らない、しかし、滋味深い味わいが、きっとこのかごから出てくることと思います。
<福島県雄国の根曲竹細工>
素朴で無骨、そして頑丈なのが、雄国の根曲竹細工の特徴です。
幅をあまりそろえすぎずに、ひごを厚くとったり、
縁に半割にしただけの根曲竹をそのまま使用したりします。
作り手の好きな形、思いのままの形に成形するというよりは、
しなやかで強靭な根曲竹の性格をそのまま利用して、あとは人の手で形を整えていきます。
自然の野趣が感じられる、滋味深い雰囲気が根曲竹細工オリジナルの魅力とも言えます。
福島県の喜多方市雄国(おぐに)地区の根曲竹細工は、その部落ごとに作るものが異なっていました。ある部落はざる専門、またある部落はかご専門といったように。
ニッコウキスゲの大群落のある雄国沼周辺で採る根曲竹は、通称で竹と言っていますが、直径は5~8mmしかなく、寒く雪深い山など高いところに育つ笹の1種です。
江戸時代の初めのころから、この根曲竹をナタだけで加工・細工して編み上げ、
日常生活で使うざるやかごなどの道具を作っていました。
この地域での竹細工は、農作業が行えない冬の時期に副収入を得るための大切な仕事でもありました。
その根曲竹のこちらはシンプルな六ツ目編みではありながら、特徴的な形をしたバスケットです。横から見ると、舟のような形に見えることから、このようなかごには「舟形」などという名前がつけられます。
全体は根曲竹のひごで編まれた六つ目編みが広がります。 シンプルな編み目ではありますが、根曲竹特有の味わい深い風合いがあります。 縁の部分を外側から見たところです。それぞれの編み目に縁巻きのひごが2本セットで通っています。 縁部分を上から見たところです。根曲竹という材に無理をさせすぎない曲線です。 持ち手とかごの接続部分です。こちらも根曲竹で留めています。 内側はこのようにさっぱりとした仕上がりです。 持ち手を横から見たところです。持ち手自体は、太い根曲竹を半割にしています。手で持つ部分にはぐるぐると同様に根曲竹のひごを巻き、手あたりをよくしています。 上から内側を見たところです。上から見ると、舟形特有の楕円形を描いています。そして、持ち手が底までまわっていることがわかります。 底部分です。編み目は同様に六つ目編みが続いています。 このなで肩の形になっていることで、物の出し入れもしやすく、また、シルエットのバランスもよくなります。
取っ手がついていることで、使える範囲が広くなりそうです。家庭菜園の収穫かごにもよさそうです。
たとえ泥や汚れがついても、シャカシャカたわしで水洗いをしていただければ、
すぐにきれいになりますから、屋外でも屋内でもお使いいただけます。
水で濡れた場合は風通しのいいところでしっかりと陰干しも忘れずにしてください。
キッチンまわりでじゃがいもや玉ねぎなどの野菜をごろごろと入れておいてもいいですし、
りんごやみかんにバナナなど、果物の盛りかごとしても入れたものを引き立ててくれそうです。
野趣を感じることができる根曲竹のバスケット、
日々の暮らしの飾らない、しかし、滋味深い味わいが、きっとこのかごから出てくることと思います。
<福島県雄国の根曲竹細工>
素朴で無骨、そして頑丈なのが、雄国の根曲竹細工の特徴です。
幅をあまりそろえすぎずに、ひごを厚くとったり、
縁に半割にしただけの根曲竹をそのまま使用したりします。
作り手の好きな形、思いのままの形に成形するというよりは、
しなやかで強靭な根曲竹の性格をそのまま利用して、あとは人の手で形を整えていきます。
自然の野趣が感じられる、滋味深い雰囲気が根曲竹細工オリジナルの魅力とも言えます。
福島県の喜多方市雄国(おぐに)地区の根曲竹細工は、その部落ごとに作るものが異なっていました。ある部落はざる専門、またある部落はかご専門といったように。
ニッコウキスゲの大群落のある雄国沼周辺で採る根曲竹は、通称で竹と言っていますが、直径は5~8mmしかなく、寒く雪深い山など高いところに育つ笹の1種です。
江戸時代の初めのころから、この根曲竹をナタだけで加工・細工して編み上げ、
日常生活で使うざるやかごなどの道具を作っていました。
この地域での竹細工は、農作業が行えない冬の時期に副収入を得るための大切な仕事でもありました。
その根曲竹のこちらはシンプルな六ツ目編みではありながら、特徴的な形をしたバスケットです。横から見ると、舟のような形に見えることから、このようなかごには「舟形」などという名前がつけられます。
全体は根曲竹のひごで編まれた六つ目編みが広がります。 シンプルな編み目ではありますが、根曲竹特有の味わい深い風合いがあります。 縁の部分を外側から見たところです。それぞれの編み目に縁巻きのひごが2本セットで通っています。 縁部分を上から見たところです。根曲竹という材に無理をさせすぎない曲線です。 持ち手とかごの接続部分です。こちらも根曲竹で留めています。 内側はこのようにさっぱりとした仕上がりです。 持ち手を横から見たところです。持ち手自体は、太い根曲竹を半割にしています。手で持つ部分にはぐるぐると同様に根曲竹のひごを巻き、手あたりをよくしています。 上から内側を見たところです。上から見ると、舟形特有の楕円形を描いています。そして、持ち手が底までまわっていることがわかります。 底部分です。編み目は同様に六つ目編みが続いています。 このなで肩の形になっていることで、物の出し入れもしやすく、また、シルエットのバランスもよくなります。
取っ手がついていることで、使える範囲が広くなりそうです。家庭菜園の収穫かごにもよさそうです。
たとえ泥や汚れがついても、シャカシャカたわしで水洗いをしていただければ、
すぐにきれいになりますから、屋外でも屋内でもお使いいただけます。
水で濡れた場合は風通しのいいところでしっかりと陰干しも忘れずにしてください。
キッチンまわりでじゃがいもや玉ねぎなどの野菜をごろごろと入れておいてもいいですし、
りんごやみかんにバナナなど、果物の盛りかごとしても入れたものを引き立ててくれそうです。
野趣を感じることができる根曲竹のバスケット、
日々の暮らしの飾らない、しかし、滋味深い味わいが、きっとこのかごから出てくることと思います。
<福島県雄国の根曲竹細工>
素朴で無骨、そして頑丈なのが、雄国の根曲竹細工の特徴です。
幅をあまりそろえすぎずに、ひごを厚くとったり、
縁に半割にしただけの根曲竹をそのまま使用したりします。
作り手の好きな形、思いのままの形に成形するというよりは、
しなやかで強靭な根曲竹の性格をそのまま利用して、あとは人の手で形を整えていきます。
自然の野趣が感じられる、滋味深い雰囲気が根曲竹細工オリジナルの魅力とも言えます。