720617-2 福島県/根曲竹 九立て はけご
福島県の喜多方市雄国(おぐに)地区の根曲竹細工は、その部落ごとに作るものが異なっていました。ある部落はざる専門、またある部落はかご専門といったように。
ニッコウキスゲの大群落のある雄国沼周辺で採る根曲竹は、通称で竹と言っていますが、直径は5~8mmしかなく、寒く雪深い山など高いところに育つ笹の1種です。
江戸時代の初めのころから、この根曲竹をナタだけで加工・細工して編み上げ、
日常生活で使うざるやかごなどの道具を作っていました。
この地域での竹細工は、農作業が行えない冬の時期に副収入を得るための大切な仕事でもありました。
雄国の根曲竹細工は素朴で無骨、そして頑丈です。
幅をあまりそろえすぎずに、ひごを厚くとったり、
縁に半割にしただけの根曲竹をそのまま使用したりします。
作り手の好きな形、思いのままの形に成形するというよりは、
しなやかで強靭な根曲竹の性格をそのまま利用して、
あとは人の手で形を整えていきます。
編み上げたかごは均されてはいないものの、がっちりと丈夫なのが大きな特徴です。
こちらは、地元では「はけご」と呼ばれ、農作物の収穫時、
かごに紐を付けて腰に取りつけるかごとして使われています。
はけごには、かごの上部がくびれているタイプと寸胴タイプがありますが
こちらのページでは、寸胴タイプのものをご紹介します。
また、3〜5cmの揺れはよく起こりますので、サイズには余裕を持ってみていただけると幸いです。
自然の野趣が感じられる、こちらのはけご。
民具としての力強さはもちろん、置いておくだけでも十分な存在感を放っています。
腰に付けて収穫かごとして。
または、自立するので、部屋の収納かごとしてもおすすめです。
滋味深い雰囲気の根曲竹細工。
頼れる仕事かごとして、活躍してくれることと思います。
福島県の喜多方市雄国(おぐに)地区の根曲竹細工は、その部落ごとに作るものが異なっていました。ある部落はざる専門、またある部落はかご専門といったように。
ニッコウキスゲの大群落のある雄国沼周辺で採る根曲竹は、通称で竹と言っていますが、直径は5~8mmしかなく、寒く雪深い山など高いところに育つ笹の1種です。
江戸時代の初めのころから、この根曲竹をナタだけで加工・細工して編み上げ、
日常生活で使うざるやかごなどの道具を作っていました。
この地域での竹細工は、農作業が行えない冬の時期に副収入を得るための大切な仕事でもありました。
雄国の根曲竹細工は素朴で無骨、そして頑丈です。
幅をあまりそろえすぎずに、ひごを厚くとったり、
縁に半割にしただけの根曲竹をそのまま使用したりします。
作り手の好きな形、思いのままの形に成形するというよりは、
しなやかで強靭な根曲竹の性格をそのまま利用して、
あとは人の手で形を整えていきます。
編み上げたかごは均されてはいないものの、がっちりと丈夫なのが大きな特徴です。
こちらは、地元では「はけご」と呼ばれ、農作物の収穫時、
かごに紐を付けて腰に取りつけるかごとして使われています。
はけごには、かごの上部がくびれているタイプと寸胴タイプがありますが
こちらのページでは、寸胴タイプのものをご紹介します。
根曲竹を半分に割ってひごにしたものを使い、「ござ目編み」で全体を仕上げています。 横ひごはツルツルとした竹の皮面、縦ひごは竹の身の面を表に、2本1セットにして編んでいます。 縁の部分です。こちらも半割りにしたひごをざっくりと巻いています。 上から見た縁の部分です。 底面は「筏底(いかだぞこ)」というしっかりした底作りとなっています。 底面の長辺に通る2本1セットの縦骨を数えると、計9セット通っているのがわかります。「九立て(ここのたて)」という名前の由来はここからきています。 口から胴部分にかけてゆるやかに膨らみがあります。 曲がりやくせのある根曲竹をそのまま利用する雄国根曲竹細工の仕様のため、形にも個体差があり、多少の歪みがある場合があります。
また、3〜5cmの揺れはよく起こりますので、サイズには余裕を持ってみていただけると幸いです。
自然の野趣が感じられる、こちらのはけご。
民具としての力強さはもちろん、置いておくだけでも十分な存在感を放っています。
腰に付けて収穫かごとして。
または、自立するので、部屋の収納かごとしてもおすすめです。
滋味深い雰囲気の根曲竹細工。
頼れる仕事かごとして、活躍してくれることと思います。
福島県の喜多方市雄国(おぐに)地区の根曲竹細工は、その部落ごとに作るものが異なっていました。ある部落はざる専門、またある部落はかご専門といったように。
ニッコウキスゲの大群落のある雄国沼周辺で採る根曲竹は、通称で竹と言っていますが、直径は5~8mmしかなく、寒く雪深い山など高いところに育つ笹の1種です。
江戸時代の初めのころから、この根曲竹をナタだけで加工・細工して編み上げ、
日常生活で使うざるやかごなどの道具を作っていました。
この地域での竹細工は、農作業が行えない冬の時期に副収入を得るための大切な仕事でもありました。
雄国の根曲竹細工は素朴で無骨、そして頑丈です。
幅をあまりそろえすぎずに、ひごを厚くとったり、
縁に半割にしただけの根曲竹をそのまま使用したりします。
作り手の好きな形、思いのままの形に成形するというよりは、
しなやかで強靭な根曲竹の性格をそのまま利用して、
あとは人の手で形を整えていきます。
編み上げたかごは均されてはいないものの、がっちりと丈夫なのが大きな特徴です。
こちらは、地元では「はけご」と呼ばれ、農作物の収穫時、
かごに紐を付けて腰に取りつけるかごとして使われています。
はけごには、かごの上部がくびれているタイプと寸胴タイプがありますが
こちらのページでは、寸胴タイプのものをご紹介します。
根曲竹を半分に割ってひごにしたものを使い、「ござ目編み」で全体を仕上げています。 横ひごはツルツルとした竹の皮面、縦ひごは竹の身の面を表に、2本1セットにして編んでいます。 縁の部分です。こちらも半割りにしたひごをざっくりと巻いています。 上から見た縁の部分です。 底面は「筏底(いかだぞこ)」というしっかりした底作りとなっています。 底面の長辺に通る2本1セットの縦骨を数えると、計9セット通っているのがわかります。「九立て(ここのたて)」という名前の由来はここからきています。 口から胴部分にかけてゆるやかに膨らみがあります。 曲がりやくせのある根曲竹をそのまま利用する雄国根曲竹細工の仕様のため、形にも個体差があり、多少の歪みがある場合があります。
また、3〜5cmの揺れはよく起こりますので、サイズには余裕を持ってみていただけると幸いです。
自然の野趣が感じられる、こちらのはけご。
民具としての力強さはもちろん、置いておくだけでも十分な存在感を放っています。
腰に付けて収穫かごとして。
または、自立するので、部屋の収納かごとしてもおすすめです。
滋味深い雰囲気の根曲竹細工。
頼れる仕事かごとして、活躍してくれることと思います。