430502-1 沖縄県本島/ホウライチク 銭ディール(ジンディール) 大
こちらは沖縄地方で「銭ディール(ジンディール)と呼ばれるかごです。
沖縄では竹製のざるやかごのことをバーキと呼びます。
バーキとティール(ディール)の違いはバーキが芋や穀物など運搬や保管などに使うのに対して、ティールは比較的高さがある小物入れなどをそう呼ぶようです。
沖縄本島で竹細工によく使われる「ホウライチク(蓬莱竹)」を材料にしています。
この銭(お金)を入れておくティールは沖縄の言葉”うちなーぐち”では、
「銭ディール(ジンディール)」と呼ばれています。
バーキと同様にホウライチクを使って、作られています。
こちらがホウライチクです。真竹や孟宗竹のように地下茎を伸ばすのではなく、一本の茎から複数の茎が立ち上がって株立ちする「バンブー」類に入ります。東南アジアなど熱帯の地域でもよく見られる種類です。
ホウライチクは地元では「バーキ竹」と呼ばれているほど、よくこの竹でバーキ(=かご類)が作られ、馴染みがあるそうです。
こちらの銭ディールもバーキ同様、沖縄本島北部に自生するホウライチクの、生えてから2〜3年目のものを使用して作られています。
艶やかなホウライチクの表皮の風合いが存分に楽しめます。
元々は道路沿いで商いをされていた方々が使うかごでした。
海風や車の風でお金やメモなどが飛ばされないようにとこのような形になったとのこと。
儲かるように、また儲かっている見栄をはるために大きい銭ディールを使っていたとか。
沖縄での昔の道沿いの風景が浮かんでくるようです。
ご家庭では、小物入れや、果物、根菜入れなどとして。
はたまた、この柔らかい曲線を描くかごに花を生けてみるのも。
4つ足の佇まいは実に凛々しく感じます。
インテリアとしても十分に目を楽しませてくれます。
昔から人々が、商いに使っていた銭ディール。
日々の暮らしでもまだまだ活躍の場がありそうです。
**沖縄本島の北谷竹細工**
1950年代ほどまでは、沖縄県北谷町だけでも40軒ほどが竹細工で生計を立てていましたが、
現在は1軒のみとなっています。
竹細工専業という視点ですと、本島以外の島々含む、沖縄県全体で見た場合でも唯一となっています。
沖縄の竹細工は、ホウライチクという株立ちする竹を使用します。
南国の竹は生物学的にも真竹や笹とも異なります。
ホウライチクは粘り(しなやかさ・柔らかさ)があるため、竹細工に向いており、
北谷竹細工の80%はこのホウライチクで作られています。
かつては沖縄本島の中で、現在の沖縄市上地エリアはアラバーキ、北谷町ではサギジョーキー、ミージョーキー、
旧佐敷村ではティールといった地域別の特徴もあったようです。
一軒のみとなった今、それらの沖縄本島の技術を一手に担ってらっしゃいます。
材料作りに機械も入れるなど、より多くの方に沖縄の竹細工を渡せるよう、
柔軟な考え方で取り組まれています。
「伝統を守るだけでなく、新たな竹細工の創造と発展を目指す」
明るくそうおっしゃるかご作りの姿勢は実にパワフルで、こちらが元気をもらうほどです。
こちらは沖縄地方で「銭ディール(ジンディール)と呼ばれるかごです。
沖縄では竹製のざるやかごのことをバーキと呼びます。
バーキとティール(ディール)の違いはバーキが芋や穀物など運搬や保管などに使うのに対して、ティールは比較的高さがある小物入れなどをそう呼ぶようです。
沖縄本島で竹細工によく使われる「ホウライチク(蓬莱竹)」を材料にしています。
この銭(お金)を入れておくティールは沖縄の言葉”うちなーぐち”では、
「銭ディール(ジンディール)」と呼ばれています。
バーキと同様にホウライチクを使って、作られています。
こちらがホウライチクです。真竹や孟宗竹のように地下茎を伸ばすのではなく、一本の茎から複数の茎が立ち上がって株立ちする「バンブー」類に入ります。東南アジアなど熱帯の地域でもよく見られる種類です。
ホウライチクは地元では「バーキ竹」と呼ばれているほど、よくこの竹でバーキ(=かご類)が作られ、馴染みがあるそうです。
こちらの銭ディールもバーキ同様、沖縄本島北部に自生するホウライチクの、生えてから2〜3年目のものを使用して作られています。
横から見たところです。上に向かって広がっていますが、ある時点でまたすぼまっているのが銭ディールならではの形です。 かごの側面は、少し幅を広くした縦骨に、細く仕上げた横ひごを前後交互に編んでいく「ござ目編み」で仕上げています。外側にホウライチクの表皮が来るように編まれています。 内側を見たところです。同様に規則的な編み目ですが、こちらは竹の繊維質な様子が見られます。 縁は縦骨として編んだひごを横に曲げ、巻き込んでいくように作ります。「えび止め」とも呼ばれる、上から見るとえびのしっぽのような縁作りで、柔らかくて粘りのあるホウライチクならではの仕上げとも言えます。 縁の内側を見ると、横に流れていくひごを一定の間隔でぐるぐると巻いているのが分かります。 底部分は「あじろ編み」という編み方で編まれていますが、大きなバーキほどぎっちりは編んでおらず、少しすき間ができるように編まれています。 上から見たところです。底は四角形になっています。 この4つ足のようになっているのも特徴的です。頭に載せて移動することもあったため、しっかりとした足を別で取付けずに、このような形になったということもあるようです。 この口の部分が内側へすぼまっていることで、お札が風で飛ばないようになどの工夫がされています。海が身近にある沖縄での野外の商売では、さぞこの形は大切なことだっただろうと想像します。 材料の状況で、一部竹の表皮が剥離していたり、割れたりしている場合がありますが、不良品ではございません。 内側の仮留めで針金や、 ガムテープを使用していて、それが見える場合があります。あらかじめご了承ください。
艶やかなホウライチクの表皮の風合いが存分に楽しめます。
元々は道路沿いで商いをされていた方々が使うかごでした。
海風や車の風でお金やメモなどが飛ばされないようにとこのような形になったとのこと。
儲かるように、また儲かっている見栄をはるために大きい銭ディールを使っていたとか。
沖縄での昔の道沿いの風景が浮かんでくるようです。
ご家庭では、小物入れや、果物、根菜入れなどとして。
はたまた、この柔らかい曲線を描くかごに花を生けてみるのも。
4つ足の佇まいは実に凛々しく感じます。
インテリアとしても十分に目を楽しませてくれます。
昔から人々が、商いに使っていた銭ディール。
日々の暮らしでもまだまだ活躍の場がありそうです。
**沖縄本島の北谷竹細工**
1950年代ほどまでは、沖縄県北谷町だけでも40軒ほどが竹細工で生計を立てていましたが、
現在は1軒のみとなっています。
竹細工専業という視点ですと、本島以外の島々含む、沖縄県全体で見た場合でも唯一となっています。
沖縄の竹細工は、ホウライチクという株立ちする竹を使用します。
南国の竹は生物学的にも真竹や笹とも異なります。
ホウライチクは粘り(しなやかさ・柔らかさ)があるため、竹細工に向いており、
北谷竹細工の80%はこのホウライチクで作られています。
かつては沖縄本島の中で、現在の沖縄市上地エリアはアラバーキ、北谷町ではサギジョーキー、ミージョーキー、
旧佐敷村ではティールといった地域別の特徴もあったようです。
一軒のみとなった今、それらの沖縄本島の技術を一手に担ってらっしゃいます。
材料作りに機械も入れるなど、より多くの方に沖縄の竹細工を渡せるよう、
柔軟な考え方で取り組まれています。
「伝統を守るだけでなく、新たな竹細工の創造と発展を目指す」
明るくそうおっしゃるかご作りの姿勢は実にパワフルで、こちらが元気をもらうほどです。
こちらは沖縄地方で「銭ディール(ジンディール)と呼ばれるかごです。
沖縄では竹製のざるやかごのことをバーキと呼びます。
バーキとティール(ディール)の違いはバーキが芋や穀物など運搬や保管などに使うのに対して、ティールは比較的高さがある小物入れなどをそう呼ぶようです。
沖縄本島で竹細工によく使われる「ホウライチク(蓬莱竹)」を材料にしています。
この銭(お金)を入れておくティールは沖縄の言葉”うちなーぐち”では、
「銭ディール(ジンディール)」と呼ばれています。
バーキと同様にホウライチクを使って、作られています。
こちらがホウライチクです。真竹や孟宗竹のように地下茎を伸ばすのではなく、一本の茎から複数の茎が立ち上がって株立ちする「バンブー」類に入ります。東南アジアなど熱帯の地域でもよく見られる種類です。
ホウライチクは地元では「バーキ竹」と呼ばれているほど、よくこの竹でバーキ(=かご類)が作られ、馴染みがあるそうです。
こちらの銭ディールもバーキ同様、沖縄本島北部に自生するホウライチクの、生えてから2〜3年目のものを使用して作られています。
横から見たところです。上に向かって広がっていますが、ある時点でまたすぼまっているのが銭ディールならではの形です。 かごの側面は、少し幅を広くした縦骨に、細く仕上げた横ひごを前後交互に編んでいく「ござ目編み」で仕上げています。外側にホウライチクの表皮が来るように編まれています。 内側を見たところです。同様に規則的な編み目ですが、こちらは竹の繊維質な様子が見られます。 縁は縦骨として編んだひごを横に曲げ、巻き込んでいくように作ります。「えび止め」とも呼ばれる、上から見るとえびのしっぽのような縁作りで、柔らかくて粘りのあるホウライチクならではの仕上げとも言えます。 縁の内側を見ると、横に流れていくひごを一定の間隔でぐるぐると巻いているのが分かります。 底部分は「あじろ編み」という編み方で編まれていますが、大きなバーキほどぎっちりは編んでおらず、少しすき間ができるように編まれています。 上から見たところです。底は四角形になっています。 この4つ足のようになっているのも特徴的です。頭に載せて移動することもあったため、しっかりとした足を別で取付けずに、このような形になったということもあるようです。 この口の部分が内側へすぼまっていることで、お札が風で飛ばないようになどの工夫がされています。海が身近にある沖縄での野外の商売では、さぞこの形は大切なことだっただろうと想像します。 材料の状況で、一部竹の表皮が剥離していたり、割れたりしている場合がありますが、不良品ではございません。 内側の仮留めで針金や、 ガムテープを使用していて、それが見える場合があります。あらかじめご了承ください。
艶やかなホウライチクの表皮の風合いが存分に楽しめます。
元々は道路沿いで商いをされていた方々が使うかごでした。
海風や車の風でお金やメモなどが飛ばされないようにとこのような形になったとのこと。
儲かるように、また儲かっている見栄をはるために大きい銭ディールを使っていたとか。
沖縄での昔の道沿いの風景が浮かんでくるようです。
ご家庭では、小物入れや、果物、根菜入れなどとして。
はたまた、この柔らかい曲線を描くかごに花を生けてみるのも。
4つ足の佇まいは実に凛々しく感じます。
インテリアとしても十分に目を楽しませてくれます。
昔から人々が、商いに使っていた銭ディール。
日々の暮らしでもまだまだ活躍の場がありそうです。
**沖縄本島の北谷竹細工**
1950年代ほどまでは、沖縄県北谷町だけでも40軒ほどが竹細工で生計を立てていましたが、
現在は1軒のみとなっています。
竹細工専業という視点ですと、本島以外の島々含む、沖縄県全体で見た場合でも唯一となっています。
沖縄の竹細工は、ホウライチクという株立ちする竹を使用します。
南国の竹は生物学的にも真竹や笹とも異なります。
ホウライチクは粘り(しなやかさ・柔らかさ)があるため、竹細工に向いており、
北谷竹細工の80%はこのホウライチクで作られています。
かつては沖縄本島の中で、現在の沖縄市上地エリアはアラバーキ、北谷町ではサギジョーキー、ミージョーキー、
旧佐敷村ではティールといった地域別の特徴もあったようです。
一軒のみとなった今、それらの沖縄本島の技術を一手に担ってらっしゃいます。
材料作りに機械も入れるなど、より多くの方に沖縄の竹細工を渡せるよう、
柔軟な考え方で取り組まれています。
「伝統を守るだけでなく、新たな竹細工の創造と発展を目指す」
明るくそうおっしゃるかご作りの姿勢は実にパワフルで、こちらが元気をもらうほどです。