430504-1 沖縄県本島/ホウライチク 海ディール 小
こちらは沖縄地方で「海ディール」と呼ばれるかごです。
沖縄では竹製のざるやかごの総称としてバーキと呼ぶことがあります。
バーキとティール(ディール)の違いはバーキが芋や穀物など運搬・保管などに使うのに対して、ティールは比較的高さがある小物入れやかごなどをそう呼ぶようです。
沖縄本島で竹細工によく使われる「ホウライチク(蓬莱竹)」を材料にしています。
他の地域で言う魚用の「びく」のような形をしています。バーキや銭ディールなどと同様にこちらの海ディールもホウライチクを使って、作られています。
こちらがホウライチクです。真竹や孟宗竹のように地下茎を伸ばすのではなく、一本の茎から複数の茎が立ち上がって株立ちする「バンブー」類に入ります。東南アジアなど熱帯の地域でもよく見られる種類です。
ホウライチクは地元では「バーキ竹」と呼ばれているほど、よくこの竹でバーキ(=かご類)が作られ、馴染みがあるそうです。
こちらの海ディールもバーキ同様、沖縄本島北部に自生するホウライチクの、生えてから2〜3年目のものを使用して作られています。
柔らかいしなりのあるホウライチクならではのの表皮の風合いが存分に楽しめます。
海人(うみんちゅ)が獲物を釣り上げた後、この海ディールに入れて蓋をして、
このかごごと、生簀に入れて使うという方法もあったようです。
新鮮な状態で魚などを運びたい気持ちはいつの時代も変わりませんね。
ご家庭では、花入れのかごとして。
かごの中に入るような、コップや筒などの「落とし」をご用意いただければ、
滋味深い花かごになると思います。
演劇の小道具としても、本格的な雰囲気が出せそうです。
かわいらしいサイズの海ディール、暮らしの中でも楽しめる仕上がりになっています。
**沖縄本島の北谷竹細工**
1950年代ほどまでは、沖縄県北谷町だけでも40軒ほどが竹細工で生計を立てていましたが、
現在は1軒のみとなっています。
竹細工専業という視点ですと、本島以外の島々含む、沖縄県全体で見た場合でも唯一となっています。
沖縄の竹細工は、ホウライチクという株立ちする竹を使用します。
南国の竹は生物学的にも真竹や笹とも異なります。
ホウライチクは粘り(しなやかさ・柔らかさ)があるため、竹細工に向いており、
北谷竹細工の80%はこのホウライチクで作られています。
かつては沖縄本島の中で、現在の沖縄市上地エリアはアラバーキ、北谷町ではサギジョーキー、ミージョーキー、
旧佐敷村ではティールといった地域別の特徴もあったようです。
一軒のみとなった今、それらの沖縄本島の技術を一手に担ってらっしゃいます。
材料作りに機械も入れるなど、より多くの方に沖縄の竹細工を渡せるよう、
柔軟な考え方で取り組まれています。
「伝統を守るだけでなく、新たな竹細工の創造と発展を目指す」
明るくそうおっしゃるかご作りの姿勢は実にパワフルで、こちらが元気をもらうほどです。
こちらは沖縄地方で「海ディール」と呼ばれるかごです。
沖縄では竹製のざるやかごの総称としてバーキと呼ぶことがあります。
バーキとティール(ディール)の違いはバーキが芋や穀物など運搬・保管などに使うのに対して、ティールは比較的高さがある小物入れやかごなどをそう呼ぶようです。
沖縄本島で竹細工によく使われる「ホウライチク(蓬莱竹)」を材料にしています。
他の地域で言う魚用の「びく」のような形をしています。バーキや銭ディールなどと同様にこちらの海ディールもホウライチクを使って、作られています。
こちらがホウライチクです。真竹や孟宗竹のように地下茎を伸ばすのではなく、一本の茎から複数の茎が立ち上がって株立ちする「バンブー」類に入ります。東南アジアなど熱帯の地域でもよく見られる種類です。
ホウライチクは地元では「バーキ竹」と呼ばれているほど、よくこの竹でバーキ(=かご類)が作られ、馴染みがあるそうです。
こちらの海ディールもバーキ同様、沖縄本島北部に自生するホウライチクの、生えてから2〜3年目のものを使用して作られています。
背面を横から見たところです。ふっくらとしたびくのような形で上部がくびれています。これにより、一度入った獲物が外に飛び出しにくくなっています。 かごの側面は、縦骨に横ひごを前後交互に編んでいく「ござ目編み」で仕上げています。外側にホウライチクの表皮が来るように編まれています。 縁は縦骨として編んだひごを横に曲げ、巻き込んでいくように作ります。「えび止め」とも呼ばれる、上から見るとえびのしっぽのような縁作りで、柔らかくて粘りのあるホウライチクならではの仕上げとも言えます。 縁の内側を見ると、横に流れていくひごを一定の間隔でぐるぐると巻いているのが分かります。 底部分は「いかだ底編み」という編み方で編まれています。この編み方は、重いものを入れるかごに使われる編み技法です。海の獲物の動きや重さにも耐えてくれます。 上から底部分を見ています。口の大きさはちょうど大人の手が入れられるほどの大きさです。 くびれている部分には4箇所、このように紐を通す輪のようなものが取り付けられています。 こちらは内側の様子です。同様にホウライチクで作られています。 しゅろの紐が取り付けられており、腰に下げたり、巻いたりできるようになっています。適宜、調節なさってください。 時折、竹の表皮の剥がれや剥離が見られることがありますが、不良品ではございません。 内側仮留めの針金や、ガムテープを使用しており、それが見える場合があります。あらかじめご了承ください。
柔らかいしなりのあるホウライチクならではのの表皮の風合いが存分に楽しめます。
海人(うみんちゅ)が獲物を釣り上げた後、この海ディールに入れて蓋をして、
このかごごと、生簀に入れて使うという方法もあったようです。
新鮮な状態で魚などを運びたい気持ちはいつの時代も変わりませんね。
ご家庭では、花入れのかごとして。
かごの中に入るような、コップや筒などの「落とし」をご用意いただければ、
滋味深い花かごになると思います。
演劇の小道具としても、本格的な雰囲気が出せそうです。
かわいらしいサイズの海ディール、暮らしの中でも楽しめる仕上がりになっています。
**沖縄本島の北谷竹細工**
1950年代ほどまでは、沖縄県北谷町だけでも40軒ほどが竹細工で生計を立てていましたが、
現在は1軒のみとなっています。
竹細工専業という視点ですと、本島以外の島々含む、沖縄県全体で見た場合でも唯一となっています。
沖縄の竹細工は、ホウライチクという株立ちする竹を使用します。
南国の竹は生物学的にも真竹や笹とも異なります。
ホウライチクは粘り(しなやかさ・柔らかさ)があるため、竹細工に向いており、
北谷竹細工の80%はこのホウライチクで作られています。
かつては沖縄本島の中で、現在の沖縄市上地エリアはアラバーキ、北谷町ではサギジョーキー、ミージョーキー、
旧佐敷村ではティールといった地域別の特徴もあったようです。
一軒のみとなった今、それらの沖縄本島の技術を一手に担ってらっしゃいます。
材料作りに機械も入れるなど、より多くの方に沖縄の竹細工を渡せるよう、
柔軟な考え方で取り組まれています。
「伝統を守るだけでなく、新たな竹細工の創造と発展を目指す」
明るくそうおっしゃるかご作りの姿勢は実にパワフルで、こちらが元気をもらうほどです。
こちらは沖縄地方で「海ディール」と呼ばれるかごです。
沖縄では竹製のざるやかごの総称としてバーキと呼ぶことがあります。
バーキとティール(ディール)の違いはバーキが芋や穀物など運搬・保管などに使うのに対して、ティールは比較的高さがある小物入れやかごなどをそう呼ぶようです。
沖縄本島で竹細工によく使われる「ホウライチク(蓬莱竹)」を材料にしています。
他の地域で言う魚用の「びく」のような形をしています。バーキや銭ディールなどと同様にこちらの海ディールもホウライチクを使って、作られています。
こちらがホウライチクです。真竹や孟宗竹のように地下茎を伸ばすのではなく、一本の茎から複数の茎が立ち上がって株立ちする「バンブー」類に入ります。東南アジアなど熱帯の地域でもよく見られる種類です。
ホウライチクは地元では「バーキ竹」と呼ばれているほど、よくこの竹でバーキ(=かご類)が作られ、馴染みがあるそうです。
こちらの海ディールもバーキ同様、沖縄本島北部に自生するホウライチクの、生えてから2〜3年目のものを使用して作られています。
背面を横から見たところです。ふっくらとしたびくのような形で上部がくびれています。これにより、一度入った獲物が外に飛び出しにくくなっています。 かごの側面は、縦骨に横ひごを前後交互に編んでいく「ござ目編み」で仕上げています。外側にホウライチクの表皮が来るように編まれています。 縁は縦骨として編んだひごを横に曲げ、巻き込んでいくように作ります。「えび止め」とも呼ばれる、上から見るとえびのしっぽのような縁作りで、柔らかくて粘りのあるホウライチクならではの仕上げとも言えます。 縁の内側を見ると、横に流れていくひごを一定の間隔でぐるぐると巻いているのが分かります。 底部分は「いかだ底編み」という編み方で編まれています。この編み方は、重いものを入れるかごに使われる編み技法です。海の獲物の動きや重さにも耐えてくれます。 上から底部分を見ています。口の大きさはちょうど大人の手が入れられるほどの大きさです。 くびれている部分には4箇所、このように紐を通す輪のようなものが取り付けられています。 こちらは内側の様子です。同様にホウライチクで作られています。 しゅろの紐が取り付けられており、腰に下げたり、巻いたりできるようになっています。適宜、調節なさってください。 時折、竹の表皮の剥がれや剥離が見られることがありますが、不良品ではございません。 内側仮留めの針金や、ガムテープを使用しており、それが見える場合があります。あらかじめご了承ください。
柔らかいしなりのあるホウライチクならではのの表皮の風合いが存分に楽しめます。
海人(うみんちゅ)が獲物を釣り上げた後、この海ディールに入れて蓋をして、
このかごごと、生簀に入れて使うという方法もあったようです。
新鮮な状態で魚などを運びたい気持ちはいつの時代も変わりませんね。
ご家庭では、花入れのかごとして。
かごの中に入るような、コップや筒などの「落とし」をご用意いただければ、
滋味深い花かごになると思います。
演劇の小道具としても、本格的な雰囲気が出せそうです。
かわいらしいサイズの海ディール、暮らしの中でも楽しめる仕上がりになっています。
**沖縄本島の北谷竹細工**
1950年代ほどまでは、沖縄県北谷町だけでも40軒ほどが竹細工で生計を立てていましたが、
現在は1軒のみとなっています。
竹細工専業という視点ですと、本島以外の島々含む、沖縄県全体で見た場合でも唯一となっています。
沖縄の竹細工は、ホウライチクという株立ちする竹を使用します。
南国の竹は生物学的にも真竹や笹とも異なります。
ホウライチクは粘り(しなやかさ・柔らかさ)があるため、竹細工に向いており、
北谷竹細工の80%はこのホウライチクで作られています。
かつては沖縄本島の中で、現在の沖縄市上地エリアはアラバーキ、北谷町ではサギジョーキー、ミージョーキー、
旧佐敷村ではティールといった地域別の特徴もあったようです。
一軒のみとなった今、それらの沖縄本島の技術を一手に担ってらっしゃいます。
材料作りに機械も入れるなど、より多くの方に沖縄の竹細工を渡せるよう、
柔軟な考え方で取り組まれています。
「伝統を守るだけでなく、新たな竹細工の創造と発展を目指す」
明るくそうおっしゃるかご作りの姿勢は実にパワフルで、こちらが元気をもらうほどです。