茨城県/真竹 うなぎ取り
名前の通り、こちらは川でうなぎを取るための仕掛けです。
各地でさまざまな名前で呼ばれています。「うなぎどう」、「うけ」、「ず」、「たる」などと様々です。この茨城の作り手さんは「たる」という言い方で呼ばれていました。
この仕掛けの中に餌を入れて、川に投げ入れておき、一晩から数日待って取りに行くと、うなぎがこの仕掛けの中に入っているというわけです。
うなぎやどじょうが細いところに入っていく習性を利用した昔からの道具で、日本に限らず、似たような仕掛けかごは各国で見られます。
こちらの職人さんは、若い時から竹の仕事に携わり、80歳も後半になる現在も、日々精力的に竹細工に打ち込んでらっしゃいます。
特大の業務用からご家庭で使える小さいものなど、関東地方で使われるものなら何でも作られてきたお方です。
ご自身もうなぎ取りを楽しまれるこの方が作るうなぎ取り、このページでご紹介しているものは真竹製ですが、元々は孟宗竹で作ることが多かったそうです。
実は真竹は節にあたるごとに、竹の伸び方の角度が変わります。
それに対して、孟宗竹は真竹に比べると、節を越えても真っ直ぐに生えるため、
このような形状のかごを作るには勝手がよかったそうです。
餌は、地域にもよりますが、ミミズを入れたり、貝をつぶしたものを入れるなど様々なようです。
この作り手さんはミミズを使うようで、その時には写真にあるような柔らかい金網を使うと良いとおっしゃっていました。ナイロン製のストッキングのようなタイプですと、ミミズが中で動いたときに、ナイロンを巻き込みミミズ自体が死んでしまうそうです。
二つの部屋があるので、出口に近い部屋に餌を入れておくと、うなぎが戻りにくくなると思います。
絶滅も危惧されている、天然うなぎの乱獲はやめていただきたいですが、
個人の楽しみとして節度をもって、お楽しみいただけたらと思います。
また、作り手さんの経験談として、このうなぎ取り自体が川で盗まれることもあるそうです。
このうなぎ取りを使われる場合、澄んだ川よりは濁った川がおすすめだとおっしゃっていました。
まったく別の角度でランプシェードやオブジェ、舞台小道具などとして、
使われる方もいらっしゃいます。
ぜひ、昔から使われていた本格的な道具、さまざまな角度でお楽しみいただけたら幸いです。
<茨城の竹職人>
茨城県には、現役で活躍されている熟練の竹細工職人が数人、
後進の育成をしながら、今でも仕事に取り組んでいらっしゃいます。
かつて、当然のように竹細工が暮らしの道具であった時代に、
親御さんから仕事を受け継いだ方もいらっしゃれば、
東京の竹工所などでお仕事をされ、技術を磨いた方もいらっしゃいました。
昔ながらの職人気質が残っていながらも、
気優しい方が多く、弊店も大変お世話になっております。
そんな昔の職人さんは基本的には「何でも」作れる方が多く、
荒物から竹工芸まで竹細工の様々な「モノの作り方」をご存知です。
名前の通り、こちらは川でうなぎを取るための仕掛けです。
各地でさまざまな名前で呼ばれています。「うなぎどう」、「うけ」、「ず」、「たる」などと様々です。この茨城の作り手さんは「たる」という言い方で呼ばれていました。
この仕掛けの中に餌を入れて、川に投げ入れておき、一晩から数日待って取りに行くと、うなぎがこの仕掛けの中に入っているというわけです。
うなぎやどじょうが細いところに入っていく習性を利用した昔からの道具で、日本に限らず、似たような仕掛けかごは各国で見られます。
こちらの職人さんは、若い時から竹の仕事に携わり、80歳も後半になる現在も、日々精力的に竹細工に打ち込んでらっしゃいます。
特大の業務用からご家庭で使える小さいものなど、関東地方で使われるものなら何でも作られてきたお方です。
ご自身もうなぎ取りを楽しまれるこの方が作るうなぎ取り、このページでご紹介しているものは真竹製ですが、元々は孟宗竹で作ることが多かったそうです。
実は真竹は節にあたるごとに、竹の伸び方の角度が変わります。
それに対して、孟宗竹は真竹に比べると、節を越えても真っ直ぐに生えるため、
このような形状のかごを作るには勝手がよかったそうです。
こちらは全長90cmのうなぎ取りです。これは出口を開けた状態です。 4mmx3mmほどと肉厚にとったひごを連ねて、すだれを編むようにしゅろ縄で結んでいき、円形を作ります。 先述の通り、こちらは真竹で作られているため、竹ひごがまっすぐというより、少し揺れているのがお分かりになると思います。 おおよそ等間隔で「しゅろ縄」でひごを束ねていて、2本に1本の割合で「竹箍(たけたが)」をその上から被せて銅線で縛り留めています。 こちらは底部分です。ここが入り口で一番うなぎがこすれていく場所のため、太い針金で枠を作り、銅線や針金で縛っています。枠に使う針金はステンレスではないため、サビが発生していますが、作り手さん曰く、サビが出てもうなぎの入りは変わらないとのことです。 こちらはすぼまっている先端部分です。竹箍(たけたが)で口を留めています。すべてのひごを束ねて、竹箍をかぶせて、ぎゅっと下に押し込むと蓋ができる仕組みです。 こちらは竹箍を外して、出口を開いた様子です。 ここから捕れたうなぎをバケツなどに移します。逃さないようにお気をつけください。返しがしっかり閉まっている様子もわかります。 うなぎはこの筒のなかに餌があると吸い込まれるように入っていくそうです。一度入ると、戻れないように返しがついています。また、うなぎがすべり入りやすいよう、つるつるの竹の表皮が内側に来ています。 入り口付近を横から見たところです。左からうなぎは入ります。ここが一つ目の部屋です。中には返しがついているので、簡単には戻れません。 こちらはが2つ目の部屋です。ここにも返しがついているので、2つ目の部屋まではいってくれれば、いよいようなぎにとっては、出ることは不可能となりそうです。 口を閉める竹箍は2つほど余分についています。口部分にさらにかぶせて、開かないようにしたり、このうなぎ取り自体が流されないように、どこかに引っ掛けたりするなどして使うのにも良さそうです。
餌は、地域にもよりますが、ミミズを入れたり、貝をつぶしたものを入れるなど様々なようです。
この作り手さんはミミズを使うようで、その時には写真にあるような柔らかい金網を使うと良いとおっしゃっていました。ナイロン製のストッキングのようなタイプですと、ミミズが中で動いたときに、ナイロンを巻き込みミミズ自体が死んでしまうそうです。
二つの部屋があるので、出口に近い部屋に餌を入れておくと、うなぎが戻りにくくなると思います。
絶滅も危惧されている、天然うなぎの乱獲はやめていただきたいですが、
個人の楽しみとして節度をもって、お楽しみいただけたらと思います。
また、作り手さんの経験談として、このうなぎ取り自体が川で盗まれることもあるそうです。
このうなぎ取りを使われる場合、澄んだ川よりは濁った川がおすすめだとおっしゃっていました。
まったく別の角度でランプシェードやオブジェ、舞台小道具などとして、
使われる方もいらっしゃいます。
ぜひ、昔から使われていた本格的な道具、さまざまな角度でお楽しみいただけたら幸いです。
<茨城の竹職人>
茨城県には、現役で活躍されている熟練の竹細工職人が数人、
後進の育成をしながら、今でも仕事に取り組んでいらっしゃいます。
かつて、当然のように竹細工が暮らしの道具であった時代に、
親御さんから仕事を受け継いだ方もいらっしゃれば、
東京の竹工所などでお仕事をされ、技術を磨いた方もいらっしゃいました。
昔ながらの職人気質が残っていながらも、
気優しい方が多く、弊店も大変お世話になっております。
そんな昔の職人さんは基本的には「何でも」作れる方が多く、
荒物から竹工芸まで竹細工の様々な「モノの作り方」をご存知です。
名前の通り、こちらは川でうなぎを取るための仕掛けです。
各地でさまざまな名前で呼ばれています。「うなぎどう」、「うけ」、「ず」、「たる」などと様々です。この茨城の作り手さんは「たる」という言い方で呼ばれていました。
この仕掛けの中に餌を入れて、川に投げ入れておき、一晩から数日待って取りに行くと、うなぎがこの仕掛けの中に入っているというわけです。
うなぎやどじょうが細いところに入っていく習性を利用した昔からの道具で、日本に限らず、似たような仕掛けかごは各国で見られます。
こちらの職人さんは、若い時から竹の仕事に携わり、80歳も後半になる現在も、日々精力的に竹細工に打ち込んでらっしゃいます。
特大の業務用からご家庭で使える小さいものなど、関東地方で使われるものなら何でも作られてきたお方です。
ご自身もうなぎ取りを楽しまれるこの方が作るうなぎ取り、このページでご紹介しているものは真竹製ですが、元々は孟宗竹で作ることが多かったそうです。
実は真竹は節にあたるごとに、竹の伸び方の角度が変わります。
それに対して、孟宗竹は真竹に比べると、節を越えても真っ直ぐに生えるため、
このような形状のかごを作るには勝手がよかったそうです。
こちらは全長90cmのうなぎ取りです。これは出口を開けた状態です。 4mmx3mmほどと肉厚にとったひごを連ねて、すだれを編むようにしゅろ縄で結んでいき、円形を作ります。 先述の通り、こちらは真竹で作られているため、竹ひごがまっすぐというより、少し揺れているのがお分かりになると思います。 おおよそ等間隔で「しゅろ縄」でひごを束ねていて、2本に1本の割合で「竹箍(たけたが)」をその上から被せて銅線で縛り留めています。 こちらは底部分です。ここが入り口で一番うなぎがこすれていく場所のため、太い針金で枠を作り、銅線や針金で縛っています。枠に使う針金はステンレスではないため、サビが発生していますが、作り手さん曰く、サビが出てもうなぎの入りは変わらないとのことです。 こちらはすぼまっている先端部分です。竹箍(たけたが)で口を留めています。すべてのひごを束ねて、竹箍をかぶせて、ぎゅっと下に押し込むと蓋ができる仕組みです。 こちらは竹箍を外して、出口を開いた様子です。 ここから捕れたうなぎをバケツなどに移します。逃さないようにお気をつけください。返しがしっかり閉まっている様子もわかります。 うなぎはこの筒のなかに餌があると吸い込まれるように入っていくそうです。一度入ると、戻れないように返しがついています。また、うなぎがすべり入りやすいよう、つるつるの竹の表皮が内側に来ています。 入り口付近を横から見たところです。左からうなぎは入ります。ここが一つ目の部屋です。中には返しがついているので、簡単には戻れません。 こちらはが2つ目の部屋です。ここにも返しがついているので、2つ目の部屋まではいってくれれば、いよいようなぎにとっては、出ることは不可能となりそうです。 口を閉める竹箍は2つほど余分についています。口部分にさらにかぶせて、開かないようにしたり、このうなぎ取り自体が流されないように、どこかに引っ掛けたりするなどして使うのにも良さそうです。
餌は、地域にもよりますが、ミミズを入れたり、貝をつぶしたものを入れるなど様々なようです。
この作り手さんはミミズを使うようで、その時には写真にあるような柔らかい金網を使うと良いとおっしゃっていました。ナイロン製のストッキングのようなタイプですと、ミミズが中で動いたときに、ナイロンを巻き込みミミズ自体が死んでしまうそうです。
二つの部屋があるので、出口に近い部屋に餌を入れておくと、うなぎが戻りにくくなると思います。
絶滅も危惧されている、天然うなぎの乱獲はやめていただきたいですが、
個人の楽しみとして節度をもって、お楽しみいただけたらと思います。
また、作り手さんの経験談として、このうなぎ取り自体が川で盗まれることもあるそうです。
このうなぎ取りを使われる場合、澄んだ川よりは濁った川がおすすめだとおっしゃっていました。
まったく別の角度でランプシェードやオブジェ、舞台小道具などとして、
使われる方もいらっしゃいます。
ぜひ、昔から使われていた本格的な道具、さまざまな角度でお楽しみいただけたら幸いです。
<茨城の竹職人>
茨城県には、現役で活躍されている熟練の竹細工職人が数人、
後進の育成をしながら、今でも仕事に取り組んでいらっしゃいます。
かつて、当然のように竹細工が暮らしの道具であった時代に、
親御さんから仕事を受け継いだ方もいらっしゃれば、
東京の竹工所などでお仕事をされ、技術を磨いた方もいらっしゃいました。
昔ながらの職人気質が残っていながらも、
気優しい方が多く、弊店も大変お世話になっております。
そんな昔の職人さんは基本的には「何でも」作れる方が多く、
荒物から竹工芸まで竹細工の様々な「モノの作り方」をご存知です。