330108-1 宮城県/篠竹 どじょうど(うなぎやどじょう釣り用の仕掛け)
宮城県の竹細工といえば、伝統的な細い篠竹を使った竹細工が有名です。
それらの細工は主に台所周りで使われるものが多く、手当たり柔らかく、軽くて使い勝手が良いため、現代においても重宝されています。
こちらはご存じの方は必ずピンとくる釣りの道具です。
小川などに餌を入れて投げておき、あとで見にくると、 うなぎやどじょうが餌を求めていつの間にか入っているという 何とも便利な釣り道具であり、川遊び道具です。
うなぎやどじょうが細いところに入っていく習性を利用した昔からの道具で、
日本に限らず、似たような仕掛けかごは各国で見られます。
産地では「どじょうど」と呼ばれています。
地域によって「ど」、「ず」、「うけ」、「てぼ」などの呼び方があります。
川で使うことは想定されていて、さらに内側をツルツルの表皮にしておりますため、
外側は荒っぽい作りの部分がございます。
ささくれには十分ご注意下さいませ。
篠竹で仕上げられたこの素朴な道具は、 かつては子どもたちのみならず、
大人も自然を楽しんでいたことが伺えます。
使い方は非常にシンプルです。 中に餌を入れておき、
そして、川の中に入れて、流されないようにある程度固定しておきます。
地方によって、また人によって、中に入れる餌も違うようです。
貝を潰して入れる方やエビを入れる方、ミミズを入れる方、 はたまたパンを入れる方も。
川を汚さない程度にいろいろな餌で楽しんでみるのもいいですね。
最近はペットボトルをうまく利用して、この「ど」を作ってらっしゃる方もいますが、
今一度、昔ながらの竹の道具に戻って遊んでみてはいかがでしょうか。
絶滅も危惧されている、天然うなぎの乱獲はやめていただきたいですが、
個人の楽しみとして節度をもって、お楽しみいただけたらと思います。
また、使われた方の経験談として、このどじょうど自体が川で盗まれることもあるそうです。
どうかその点も、お気をつけください。
まったく別の角度でランプシェードやオブジェ、花入れ、舞台小道具などとして、
使われる方もいらっしゃいます。
ぜひ、昔から使われていた本格的な道具、さまざまな角度でお楽しみいただけたら幸いです。
<宮城県岩出山の篠竹細工>
宮城県の仙台市よりも50キロほど北部に位置する大崎市岩出山地区では、
江戸時代のころから武家の内職でかごやざる作りが始まったと言われています。
その地域に自生していた篠竹(しのたけ)と呼ばれるしなやかな笹を使い、
暮らしの道具や業務用として、用途に合わせて作っていました。
宮城県の篠竹細工は何よりとても軽く、手当たりも柔らかいため、
日々の台所まわりにおいて、とても使い勝手が良いことで知られています。
最盛期は80種類以上のかごやざるが作られていましたが、
時代の流れとともに種類も生産量も減少しており、
縁に真竹を使用しないなど、いわゆる篠竹だけを使った昔ながらの素朴な
ざるやかごは、数名のご高齢の方々が作るもののみとなっています。
宮城県の竹細工といえば、伝統的な細い篠竹を使った竹細工が有名です。
それらの細工は主に台所周りで使われるものが多く、手当たり柔らかく、軽くて使い勝手が良いため、現代においても重宝されています。
こちらはご存じの方は必ずピンとくる釣りの道具です。
小川などに餌を入れて投げておき、あとで見にくると、 うなぎやどじょうが餌を求めていつの間にか入っているという 何とも便利な釣り道具であり、川遊び道具です。
うなぎやどじょうが細いところに入っていく習性を利用した昔からの道具で、
日本に限らず、似たような仕掛けかごは各国で見られます。
産地では「どじょうど」と呼ばれています。
地域によって「ど」、「ず」、「うけ」、「てぼ」などの呼び方があります。
川で使うことは想定されていて、さらに内側をツルツルの表皮にしておりますため、
外側は荒っぽい作りの部分がございます。
ささくれには十分ご注意下さいませ。
篠竹で仕上げられたこの素朴な道具は、 かつては子どもたちのみならず、
大人も自然を楽しんでいたことが伺えます。
使い方は非常にシンプルです。 中に餌を入れておき、
そして、川の中に入れて、流されないようにある程度固定しておきます。
地方によって、また人によって、中に入れる餌も違うようです。
貝を潰して入れる方やエビを入れる方、ミミズを入れる方、 はたまたパンを入れる方も。
川を汚さない程度にいろいろな餌で楽しんでみるのもいいですね。
最近はペットボトルをうまく利用して、この「ど」を作ってらっしゃる方もいますが、
今一度、昔ながらの竹の道具に戻って遊んでみてはいかがでしょうか。
絶滅も危惧されている、天然うなぎの乱獲はやめていただきたいですが、
個人の楽しみとして節度をもって、お楽しみいただけたらと思います。
また、使われた方の経験談として、このどじょうど自体が川で盗まれることもあるそうです。
どうかその点も、お気をつけください。
まったく別の角度でランプシェードやオブジェ、花入れ、舞台小道具などとして、
使われる方もいらっしゃいます。
ぜひ、昔から使われていた本格的な道具、さまざまな角度でお楽しみいただけたら幸いです。
<宮城県岩出山の篠竹細工>
宮城県の仙台市よりも50キロほど北部に位置する大崎市岩出山地区では、
江戸時代のころから武家の内職でかごやざる作りが始まったと言われています。
その地域に自生していた篠竹(しのたけ)と呼ばれるしなやかな笹を使い、
暮らしの道具や業務用として、用途に合わせて作っていました。
宮城県の篠竹細工は何よりとても軽く、手当たりも柔らかいため、
日々の台所まわりにおいて、とても使い勝手が良いことで知られています。
最盛期は80種類以上のかごやざるが作られていましたが、
時代の流れとともに種類も生産量も減少しており、
縁に真竹を使用しないなど、いわゆる篠竹だけを使った昔ながらの素朴な
ざるやかごは、数名のご高齢の方々が作るもののみとなっています。
宮城県の竹細工といえば、伝統的な細い篠竹を使った竹細工が有名です。
それらの細工は主に台所周りで使われるものが多く、手当たり柔らかく、軽くて使い勝手が良いため、現代においても重宝されています。
こちらはご存じの方は必ずピンとくる釣りの道具です。
小川などに餌を入れて投げておき、あとで見にくると、 うなぎやどじょうが餌を求めていつの間にか入っているという 何とも便利な釣り道具であり、川遊び道具です。
うなぎやどじょうが細いところに入っていく習性を利用した昔からの道具で、
日本に限らず、似たような仕掛けかごは各国で見られます。
産地では「どじょうど」と呼ばれています。
地域によって「ど」、「ず」、「うけ」、「てぼ」などの呼び方があります。
うなぎをつかまえるものにはもっと大きなものがありますので、 こちらは比較的小さめな部類に入ります。
全体は篠竹のみで編まれています。外側は繊維質な竹の肉部分が見えています。つるつるとした表皮を内側にして編まれています。中のものを傷つけないよう、また、捕まえたあとに出しやすいようにそのような向きで編まれています。
縁もシンプルな作りです。
縁の上部には、稲わらのような草が被せてあります。一部、剥離や破れている場合がありますが、不良品ではありませんので、ご了承ください。
引っ掛けられるような、簡単なフックがついています。
うなぎはこの筒のなかに餌があると吸い込まれるように入っていくそうです。
一度入ると、戻れないように返しがついています。ビニール紐で縛っています。また、どじょうやうなぎがすべり入りやすいよう、つるつるの竹の表皮が内側に来ています。
こちらはすぼまっている先端部分です。うまく竹のひごでふさいでいるので、こちらからも出られません。もし、ゆるくて出てしまうようなら、こちらを紐で縛るなどしてもいいと思います。
ここから捕れたうなぎをバケツなどに移します。逃さないようにお気をつけください。
うまく獲物がはいっていたら、 両手でこの「どじょうど」をひねると下の口がこのように開くようになっています。 竹の柔軟性がこんなところでも生かされています。ひねる際には、竹のささくれにくれぐれもご注意ください。
川で使うことは想定されていて、さらに内側をツルツルの表皮にしておりますため、
外側は荒っぽい作りの部分がございます。
ささくれには十分ご注意下さいませ。
篠竹で仕上げられたこの素朴な道具は、 かつては子どもたちのみならず、
大人も自然を楽しんでいたことが伺えます。
使い方は非常にシンプルです。 中に餌を入れておき、
そして、川の中に入れて、流されないようにある程度固定しておきます。
地方によって、また人によって、中に入れる餌も違うようです。
貝を潰して入れる方やエビを入れる方、ミミズを入れる方、 はたまたパンを入れる方も。
川を汚さない程度にいろいろな餌で楽しんでみるのもいいですね。
最近はペットボトルをうまく利用して、この「ど」を作ってらっしゃる方もいますが、
今一度、昔ながらの竹の道具に戻って遊んでみてはいかがでしょうか。
絶滅も危惧されている、天然うなぎの乱獲はやめていただきたいですが、
個人の楽しみとして節度をもって、お楽しみいただけたらと思います。
また、使われた方の経験談として、このどじょうど自体が川で盗まれることもあるそうです。
どうかその点も、お気をつけください。
まったく別の角度でランプシェードやオブジェ、花入れ、舞台小道具などとして、
使われる方もいらっしゃいます。
ぜひ、昔から使われていた本格的な道具、さまざまな角度でお楽しみいただけたら幸いです。
<宮城県岩出山の篠竹細工>
宮城県の仙台市よりも50キロほど北部に位置する大崎市岩出山地区では、
江戸時代のころから武家の内職でかごやざる作りが始まったと言われています。
その地域に自生していた篠竹(しのたけ)と呼ばれるしなやかな笹を使い、
暮らしの道具や業務用として、用途に合わせて作っていました。
宮城県の篠竹細工は何よりとても軽く、手当たりも柔らかいため、
日々の台所まわりにおいて、とても使い勝手が良いことで知られています。
最盛期は80種類以上のかごやざるが作られていましたが、
時代の流れとともに種類も生産量も減少しており、
縁に真竹を使用しないなど、いわゆる篠竹だけを使った昔ながらの素朴な
ざるやかごは、数名のご高齢の方々が作るもののみとなっています。